こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使って歯を動かす矯正方法です。見た目が目立ちにくく取り外しが可能なことから、近年人気を集めています。
比較的痛みが少ない方法であるインビザラインですが、時に顎が痛くなることがあります。正常な痛みの時もあれば、異常が隠れていることもあるため注意が必要です。
本記事では、インビザライン矯正中に顎が痛くなる原因と、対処法について解説します。インビザライン矯正中の方の参考になれば幸いです。
目次
インビザライン矯正中に顎が痛くなる原因
インビザライン矯正は、比較的痛みが少ない矯正として人気を集めています。
しかし、歯を動かしている以上、多少は痛みを感じます。インビザライン矯正中に顎が痛くなる原因として、主に以下の4つが挙げられます。
新しいマウスピースに交換した
インビザライン矯正では、マウスピースを1〜2週間に一度交換します。交換するたびに歯や顎に圧力がかかるため、交換してすぐは痛みを感じやすいです。
しかし、交換時の痛みは次第に慣れます。数日で痛みが消える方がほとんどです。
ずっと痛みが続く場合は問題が起きているかもしれないので、歯科医師に相談しましょう。
マウスピースの装着時間が足りない
マウスピースの装着時間が短いと、痛みが強くなりやすいです。マウスピースを外している間に、歯が元の位置に戻ろうとするためです。歯の位置が戻った状態でマウスピースを再び装着すると、想定よりも強い力がかかるため痛みが強くなるでしょう。
マウスピースの装着時間は、1日20〜22時間と指示されることが多いです。外すのは食事中と歯磨き中のみにして、装着時間を守りましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりで強い力が加わると、顎に負担がかかり痛みが生じます。すでに癖になっている方は、矯正中に強い痛みを感じる可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりの癖があっても、自覚がない方がほとんどです。特に、インビザライン矯正中はマウスピースの違和感から、食いしばりをする方もいらっしゃいます。顎が疲れていると感じる方は、無意識に顎に力がかかっている可能性が高いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりは、仕事中など集中している時に起こりやすいです。定期的に力が入っていないか確認する癖をつけましょう。
歯根膜が炎症を起こしている
インビザライン矯正は、歯と顎の骨の間にある歯根膜に力を加えて歯を動かしています。矯正中は、組織が非常に敏感な状態になります。
そこに食事などの外的な刺激が加わることで、歯根膜炎になり、腫れや痛みが生じることがあります。炎症は放置すると悪化するため、早めに歯科医院に相談するべきです。必要に応じて、薬の処方や矯正の一時停止を行うでしょう。
顎の痛みを放置してはいけない理由
顎の痛みが長期間続く場合、なるべく早く歯科医師に相談しましょう。顎の痛みを放置すると、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
顎関節症のリスクが高まる
顎の痛みを放置すると、顎関節症を発症するリスクが高まります。顎関節症は、顎の関節や周辺の筋肉に痛みや機能障害が起こる病気です。
特に、矯正のストレスによる歯ぎしりや食いしばりは、顎に強い負担をかけます。顎関節症を引き起こす可能性があるので、癖付いている方は特に注意しましょう。
炎症が悪化する
上述しましたが、歯根膜が炎症を起こしており、痛いと感じることがあります。インビザライン矯正では、歯根膜に圧力をかけ続けるため、組織が敏感になります。
痛みが続く場合は、歯根膜炎になっている可能性があるでしょう。放置すると炎症は悪化するため、なるべく早く治療しなければなりません。
インビザライン矯正中の顎の痛みを予防する方法
インビザライン矯正中の痛みは、誰もが最小限に抑えたいと思うでしょう。顎の痛みを予防する方法をご紹介します。
マウスピースをきちんと装着する
まずは、マウスピースの装着時間を守りましょう。マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上と指示されることが多いです。
正しく着用すれば計画どおりに歯が移動するので、装着時の痛みを軽減できるでしょう。
マウスピースを外せる時間は、1日わずか2〜4時間です。マウスピースを外すのは食事の時のみにして、食後すぐに歯を磨いて装着すると装着時間を確保できます。
歯ぎしりや食いしばりに気をつける
ご自身が歯ぎしりや食いしばりをしていないか注意しましょう。歯ぎしりや食いしばりをしていても、無自覚な方が非常に多いです。口元の力を緩めるように意識することが効果的です。
特に、仕事中など集中している時には力が入りやすいです。定期的に作業を中断して、顎に力が入っていないか確認しましょう。
力が入っていたら、口を開けてリラックスする時間を作ると改善されます。
マウスピースの装着状態を確認する
マウスピースが適切な状態で装着されていないと、治療計画通りに歯が動きません。状態によっては痛みが生じる原因にもなります。
痛みがある場合は、マウスピースの着脱方法や装着状態を一度確認しましょう。マウスピースと歯の間に隙間がある場合、正しく装着できていません。
マウスピースの正しい扱い方は、歯科医師からしっかりと指導を受けるようにしましょう。
インビザライン矯正中に顎が痛いときの対処法
インビザライン矯正中に顎が痛くなったときは、以下の対処法を試してみてください。
鎮痛剤を使用する
鎮痛剤を飲むことで、一時的に痛みを和らげられます。マウスピースを交換してすぐのタイミングなどに効果的です。
鎮痛剤は歯科医師に処方してもらったものを使用するようにしましょう。市販されている鎮痛剤の中には、歯の動きを阻害する恐れがある成分が含まれている可能性があります。
ただし、痛みが強い場合は我慢する必要はありません。
安静にする
マウスピースに慣れていない時や、交換したばかりのタイミングでは、特に痛みを感じやすいです。
しかし、これは正常な痛みです。少しずつ痛みに慣れてくるため、数日安静にして様子を見ましょう。
1週間程度経っても痛みが落ち着かない場合は、他の原因があると考えられます。歯科医院へ相談することも検討しましょう。
顎をマッサージする
顎の周りを軽くマッサージして血行を促進すれば、痛みを和らげられます。顎を噛み締めた時に盛り上がる咬筋という筋肉の周りを、円を描くようにマッサージすると効果的です。
ただし、炎症などにより強い腫れや痛みがある方には逆効果です。食いしばりや歯ぎしりで顎が凝り固まっている方には有効なので、顎の様子を見ながら優しく行ってください。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正で多少の痛みが生じるのは仕方がありませんが、顎の痛みが強い場合は歯科医師に相談しましょう。何らかの病気や傷が隠れている場合もあります。
まずは原因を明らかにして、早期に対応することが重要です。
重症化してからだと大掛かりな治療が必要になり、身体的・金銭的な負担も大きくなります。矯正がストップして矯正期間が伸びる原因にもなるため、なるべく早くに歯科医師に相談しましょう。
まとめ
今回は、インビザライン矯正中に顎が痛くなる原因について解説いたしました。
インビザライン矯正中に顎が痛くなる原因は、マウスピースの圧力によるものや、歯ぎしりや食いしばりなど様々です。顎の痛みを放置すると、顎関節症や歯根膜の炎症などの悪影響を及ぼす可能性があるため、早めに対処することが大切です。
痛みを生じさせないためには、マウスピースの装着時間を守ることや顎に力を入れすぎないことが重要です。それでも痛みが出る場合は、鎮痛剤の使用やマッサージで痛みを和らげましょう。
長期間痛みが消えない場合は、何らかの疾患が隠れている可能性もあります。早急に歯科医師に相談しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。