受け口はインビザラインで治せる?放置するリスクや治療のメリット!

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザラインの矯正効果や治療期間、費用などについて疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、周囲に気づかれずに治療を進めることができます。

受け口で悩んでおり、インビザラインを検討している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インビザラインで治療可能な受け口の種類について解説します。受け口をインビザラインで治療する場合にかかる期間や費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

受け口とは?

受け口の人

上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態を、受け口と呼びます。専門的には反対咬合(はんたいこうごう)と呼びます。

日本矯正歯科学会では、受け口は噛み合わせの異常としており、治療を推奨しています。

受け口の種類

受け口は、次の3種類に分類されます。

  • 骨格性反対咬合
  • 歯槽性反対咬合
  • 機能性反対咬合

骨格性反対咬合は、上顎が十分に成長しなかったことや、下顎が過剰に成長したことで受け口になっている状態です。上下の顎の骨の位置関係が悪いケースもあるでしょう。

歯槽性反対咬合は、歯の傾斜が原因で受け口になっている状態です。顎の骨のバランスには問題がなくても、上の前歯が内側に傾いている、下の前歯が前方に傾いていることで受け口に見えるケースがあります。

機能性反対咬合は、口を閉じると前歯が先に噛み合って上下の奥歯が噛み合わないため、下顎を前方に突き出してしまう状態です。

遺伝や生活習慣、日常の癖が原因で受け口になるケースが多いです。また、3種類の反対咬合のうち、いくつかを併発している方もいます。

受け口を放置するとどのようなリスクがある?

受け口を放置するリスクイメージ

受け口を放置するとさまざまな問題を引き起こします。実際にどのような問題が起こるのか確認しましょう。

咬み合わせが悪化する

受け口を放置すると、咬み合わせが悪化します。噛み合わせが悪いと、胃腸に負担がかかったり顎関節症のリスクが上がったりするでしょう。

うまく発音できなくなる

受け口の状態では、舌の動きが制限され口内の空間をうまく使えないことから、正しく発音できなくなることがあります。タ行やナ行など、舌先を上の歯茎につける言葉の発音が難しいと感じる方が多いです。

胃腸に負担がかかる

少し触れましたが、受け口の状態では胃腸に負担がかかります。前歯で食べ物を噛みきれず、奥歯の噛み合わせも悪いことが多いので、十分に咀嚼できないためです。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

受け口の場合、口呼吸になることが多いです。口内が乾燥するため、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。

コンプレックスの原因になる

受け口の見た目を気にして、コンプレックスを持つこともあるでしょう。美容と健康に関する研究では、容姿が自尊心や自己評価に影響を与えることがわかっています。特に若年層では、外見に対する悩みが社会的な不安やうつのリスクを高めます。

受け口はインビザラインで治せる?

受け口はインビザラインで治せるか疑問のイメージ

インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯並びを矯正する方法です。目立たないことから人気ですが、受け口を治せるのか気になる方は多いでしょう。

インビザラインで治せる受け口

インビザラインは、主に軽度から中等度の歯並びを改善する治療です。歯の傾斜が原因で受け口になっているケースや、下の前歯が歯列から飛び出して受け口に見えているケースは、インビザラインで治療できる可能性が高いでしょう。

骨格性の受け口でも、上顎と下顎の骨格差が大きくない場合は治療できることがあります。

インビザラインで治せない受け口

上あごと下あごの骨格的な差が大きい、重度の骨格性反対咬合はインビザラインでは治せません。骨格が問題となる受け口は、インビザラインに限らず、歯列矯正だけでは解決できないためです。顎の骨の位置やバランスを整える外科的手術が必要になるでしょう。

受け口をインビザラインで治すメリット

受け口をインビザラインで治すメリットイメージ

インビザラインで受け口を治すメリットは、以下のとおりです。

目立たない

インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置を使用するため、ワイヤー矯正と比べて目立ちません。仕事や学校などで人前に出る機会が多い方や、見た目を気にせずに矯正治療を受けたい方に選ばれています。

生活への影響が少ない

インビザラインで使うマウスピースは取り外し可能です。食事や歯磨きの際に装置を外せるため、衛生的に治療を進められるでしょう。スポーツや楽器の演奏など、趣味も制限なく楽しめます。

痛みが少ない

ワイヤー矯正は痛みが出やすく、ワイヤーが口内を傷つけて口内炎を引き起こすこともあります。インビザラインは徐々に移動させる方法なため、痛みや不快感が少なく、矯正中に口内炎ができにくいというメリットがあります。

受け口をインビザラインで治すデメリット

受け口をインビザラインで治すデメリットイメージ

インビザラインは受け口の矯正治療に効果的ですが、デメリットもあります。矯正を受ける前に確認しましょう。

矯正できない症例がある

上述しましたが、骨格性反対咬合は矯正治療だけでは改善できないことがあります。外科手術が必要となることが多く、その後の矯正方法としてはワイヤー矯正を選択するのが一般的です。

ワイヤー矯正のほうが1回の調整で動かせる歯の距離が長いです。歯を大きく移動させないといけない場合は、ワイヤー矯正を推奨されるかもしれません。

矯正期間・装着時間は長い

平均的な矯正期間は2〜3年です。その間、1日に20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。1〜2週間に一度の頻度で新しいマウスピースに交換しないといけないので、自己管理ができない人には向かない治療法です。

保険が適用されない

矯正治療は、基本的に保険が適用されない自費診療です。全額自己負担なので、経済的な問題で受けられない方もいるかもしれません。

受け口をインビザラインで治すためにかかる期間

受け口をインビザラインで治すためにかかる期間イメージ

インビザラインを使って受け口を治療する場合、平均すると2〜3年かかります。受け口の症状や歯並びの状態によって、矯正期間は異なります。

受け口の症状が軽いほど矯正期間は短く、歯並びが複雑なほど矯正期間は長くなるでしょう。また、成長期であれば短い期間で矯正が完了することがあります。

受け口をインビザラインで治すためにかかる費用

受け口をインビザラインで治すためにかかる費用イメージ

費用は症状によって異なるため、矯正を受ける前に歯科医院で詳しく見積もりを取りましょう。部分矯正の場合は約30万~40万円、全体矯正の場合は約70万~100万円が相場です。

受け口の矯正は噛み合わせも改善しないといけないことが多く、奥歯の移動も必要なため、全体矯正を行うことが多いです。

また、矯正に入る前の診断費や、矯正中の通院時にかかる調整費などが別でかかる場合もあります。矯正費以外にかかる費用があるか、事前に確認しておきましょう。

まとめ

インビザライン治療

受け口の矯正は、インビザラインでも可能です。透明なマウスピースを使用して、目立たずに治療できるでしょう。

受け口を放置すると咬み合わせが悪化したり発音・食事に悪影響を及ぼしたりするため、治療したほうがよいと言えます。矯正には平均2~3年の期間と約70~100万円の費用がかかり、ほとんどの場合全額自己負担です。

矯正の効果を十分に得るには、毎日20時間以上マウスピースを装着しないといけません。また、矯正中は定期的に通院して調整してもらう必要があります。

インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。