こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
インビザラインは、透明なマウスピースで歯並びを矯正する治療法です。見た目が目立たないことや、食事や歯磨きの際に外せることなどがメリットとして挙げられます。
一方で、インビザライン治療後には歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こる可能性があります。後戻りは、インビザラインだけでなく、ほかの矯正治療でも起こり得る現象です。
では、なぜ後戻りが起こるのでしょうか。また、後戻りを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
今回は、インビザライン治療後の後戻りの原因と予防法について詳しく解説します。インビザラインを検討中の方やインビザラインで矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
後戻りとは?
後戻りとは、矯正治療で整えた歯並びが元に戻る現象のことです。矯正治療では、歯の位置や噛み合わせを変えることで、見た目や機能の改善を目指しますが、治療が終わった後も歯は動きやすい状態になっています。
そのため、適切にアフターケアを行わないと、歯が元の位置に戻ろうとする力に負けてしまい、後戻りが起こる可能性があるのです。
インビザライン治療後に後戻りする原因
インビザライン治療後に後戻りする原因は、以下のとおりです。
・リテーナーの着用を怠る
・虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルがある
・加齢による歯の変化がある
・歯並びに影響を及ぼす悪習癖がある
それぞれ詳しく解説します。
リテーナーの着用を怠る
インビザライン治療は、歯を徐々に動かして理想的な位置に整えるものです。
しかし、治療が終了した後も、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため、治療後はリテーナーと呼ばれる装置を一定期間着用する必要があるのです。リテーナーは、歯の位置を固定し、後戻りを防ぐ役割を果たします。
しかし、リテーナーの着用を怠ったり、装着期間が足りなかったりすると、歯が元の位置に戻る可能性があります。
虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルがある
インビザライン治療中や治療後に、虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルが発生すると、歯や歯茎に炎症が起こります。すると、歯の根や骨が弱くなり、歯が動きやすくなるのです。
また、口腔トラブルが進行すると、歯が抜けたり噛み合わせが変わったりすることもあるでしょう。これらの場合も、歯が元の位置に戻る可能性があります。
加齢による歯の変化がある
インビザライン治療後も、加齢によって歯や顎の骨は変化していきます。特に、前歯は下顎骨の成長によって、前方に押される傾向があります。これにより、前歯が重なったり、出っ張ったりすることがあるでしょう。
また、噛み合わせや顎関節の機能が変化することでも歯の位置に影響を与え、歯が元の位置に戻る可能性があります。
歯並びに影響を及ぼす悪習癖がある
歯並びに影響を及ぼす悪習癖も後戻りの原因です。例えば、口呼吸や頬杖、舌癖、爪噛みなどが挙げられます。矯正治療で歯並びをきれいに整えても、これらの癖によって歯が後戻りを起こすことがあるのです。
インビザライン治療後の後戻りを防ぐ方法
インビザライン治療後の後戻りを防ぐ方法として、以下のことが挙げられます。
・リテーナーを着用する
・歯磨きを徹底する
・歯並びに影響を及ぼす悪習癖を改善する
・食生活や生活習慣を見直す
それぞれ詳しく解説します。
リテーナーを着用する
インビザライン治療が終了したら、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置を着用する必要があります。リテーナーを着用することで、歯が元の位置に戻ろうとする力に抵抗し、歯並びを安定させるのです。
リテーナーの着用期間は患者さんによって異なりますが、2年程度です。リテーナーはマウスピース同様に毎日長時間着用します。汚れが付着しやすいため、定期的に洗浄しましょう。
歯磨きを徹底する
インビザライン治療後も歯や歯茎の健康を保つために、歯磨きを徹底することが重要です。歯垢や歯石が溜まると、虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、歯並びにも影響を与える可能性があります。
歯周病が進行すると、歯茎が腫れたり退縮したりして、歯を支える力が弱まります。その結果、歯が動きやすくなり、後戻りのリスクが高まるのです。また、虫歯治療によって歯の形や大きさが変わることで、歯並びにずれが生じることもあります。
虫歯・歯周病を予防するためにも、インビザライン治療後もしっかり歯磨きをしましょう。フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使用すると、歯ブラシでは磨ききれない細かな部分に付着した汚れも落とせます。
また、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることも重要です。
歯並びに影響を及ぼす悪習癖を改善する
上述のとおり、口呼吸や頬杖、舌癖、爪噛みなどによって後戻りが起こることもあります。そのため、これらの悪習癖を改善することも後戻りを防ぐうえでは非常に重要です。口呼吸や頬杖、舌癖、爪噛みなどを行なっていると気づいたら意識してやめましょう。
食生活や生活習慣を見直す
インビザライン治療後は、食生活や生活習慣を見直しましょう。
特に注意したいのは、以下のことです。
硬い食べ物や噛み切りにくいものの摂取
硬い食べ物や噛み切りにくいものを食べると、歯に強い力がかかります。これが長期的に続くと、歯並びに影響を与え、後戻りの原因になる可能性があるのです。
ナッツ・キャンディーなどの硬い食べ物や、リンゴ・トウモロコシなどの噛み切りにくい食べ物は、できるだけ避けるか、小さく切ってから食べましょう。
過度な喫煙や飲酒
過度な喫煙や飲酒は、歯や歯茎の健康に影響をきたします。喫煙は、歯の着色や口臭の原因になるだけでなく、歯周病を進行させることもあるのです。飲酒も同様に、歯のエナメル質に影響を与え、虫歯や歯の感受性が高くなる原因となり得ます。
インビザライン治療後も、過度な喫煙や飲酒は控えましょう。
インビザライン治療後に後戻りした場合には
インビザライン治療後に後戻りした場合の対処法として、以下のことが挙げられます。
・リテーナーを着用する
・再治療を検討する
それぞれ詳しく解説します。
リテーナーを着用する
後戻りの程度が軽度であればリテーナーを装着することで改善される場合もあります。
インビザライン治療が終了した後は、一定期間リテーナーを着用することが重要です。リテーナーは、歯の位置を安定させる役割を果たします。リテーナーの着用期間や方法は、歯科医師の指示に従いましょう。
再治療を検討する
後戻りがひどく、リテーナーを装着しただけでは改善が見込めない場合は、再治療を検討します。再治療では、インビザラインのマウスピースを再度装着して、歯の位置を調整します。
後戻りの程度によってはインビザラインではなく、ワイヤー矯正に切り替える可能性もあるでしょう。再治療の方法や費用、期間については、歯科医師によく確認しましょう。
まとめ
今回は、インビザライン治療後の後戻りの原因と予防法について詳しく解説しました。
インビザライン治療は歯列矯正の一種で、透明なマウスピースを使って歯を動かす方法です。インビザライン治療後に歯が元に戻ることを、後戻りと呼びます。
リテーナーの装着を怠った場合や虫歯・歯周病になった場合、歯並びに影響を及ぼす悪習癖がある場合に後戻りが起こりやすいです。
後戻りを防ぐためには、リテーナーをしっかりと着用することや虫歯・歯周病を予防すること、歯並びに影響を及ぼす悪習癖を改善することなどが挙げられます。
後戻りを起こした場合は歯科医師に相談しましょう。リテーナーをしっかりと装着することで改善が見込める場合もありますが、後戻りの程度が重度の場合には再治療が検討される可能性もあります。
インビザライン治療後は後戻りに注意し、美しい歯並びを保ちましょう。
インビザラインを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。