インビザライン矯正がやり直しに?原因と対策を詳しく解説!

インビザライン矯正がやり直しになった人

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザラインは、痛みが少なく目立ちにくい矯正方法です。通院回数もワイヤー矯正と比較すると少ないため、多くの方から選ばれています。

しかしながら「インビザラインがやり直しになった」というケースもあります。「やり直しになる理由は?」「やり直しになった場合の費用は?」など、不安に思う方もいることでしょう。

本記事では、インビザライン矯正がやり直しになるケースや原因、対策とやり直しになった場合の費用について解説します。

インビザライン矯正がやり直しになるケース

インビザライン矯正がやり直しについて悩む人

インビザライン矯正では、専用の3Dスキャナーを使って精密検査を行った後コンピューターでシミュレーションをして、治療計画を立てます。治療計画に基づいてマウスピース作られ、届いたマウスピースを自分で交換しながら矯正を進めるシステムです。

2か月〜3か月に一度通院し、計画通りに歯が動いているかを確認し微調整を加えます。計画通りに歯が動かなかったり、動いた歯が元に戻ったりした場合は、やり直しになるでしょう。やり直しになるケースと原因は、以下のとおりです。

矯正治療中に後戻りしたケース

矯正治療中に、動いた歯が後戻りしたために治療をやり直さないといけないケースがあります。後戻りとは、歯が元の位置に戻ろうと動くことです。

以下の状況では、後戻りが起こる可能性が高いです。

  • マウスピースを一定期間装着しなかった
  • 治療中に虫歯や歯周病になった
  • 治療中に妊娠し、つわりでマウスピースを装着できなかった

治療中に虫歯や歯周病になった場合、治療を率先して行います。治るまでは矯正を中断することが多く、その間に歯が元に戻るのです。

また、インビザラインの全体矯正の場合、2年から3年の期間がかかり、その間にライフスタイルが変わる可能性もあるでしょう。つわりでマウスピースを装着できない場合、後戻りすることがあります。

歯の位置が戻ってしまった場合、インビザラインが合わなくなるので、やり直しをしなければなりません。

矯正治療後に後戻りしたケース

矯正治療が終了した後、後戻りしたためにやり直しになることもあります。矯正治療が終了しても、しばらくは歯が元の位置に戻ろうとするためです。

後戻りを防ぐために、矯正後2年〜3年間はリテーナーという保定装置を装着します。リテーナーの装着時間が短かったり、そもそも装着していなかったりすると後戻りしやすいでしょう。

また、頬杖をつく、舌や唇で歯を押すなどの癖がある場合は、歯に一定の力がかかり後戻りの原因になります。

計画通りに歯が動かなかったケース

計画通りに歯が動かないケースも、インビザラインをやり直すことがあります。考えられる原因は、次のとおりです。

  • マウスピースの装着時間が短い
  • マウスピースの装着方法が間違っている
  • 通院していない

先ほど触れたとおり、インビザラインは自分でマウスピースを交換しながら矯正を進めます。マウスピースの装着時間は最低でも20時間必要ですが、装着時間が短いと正しく動きません。

また、装着方法が間違っており、しっかりとフィットしていない状態で装着し続けても計画どおりに治療が進みません。歯が違う方向に動く可能性もあります。

定期的に通院し、計画通りに動いているか、正しくマウスピースを装着できているかなどを確認してもらう必要があります。予約通りに通院しないと微調整ができません。

結果的に、やり直さないといけないほどに治療計画が大きく乱れる可能性があります。

インビザライン矯正がやり直しになった場合の費用

インビザライン矯正やり直しの費用

インビザラインがやり直しになる場合、マウスピースを作り直します。追加料金が発生する可能性が高いでしょう。一度終わったインビザライン矯正を再度受ける場合は、同程度の費用がかかる可能性もあります。

通常、やり直しが軽度の場合は、もともとの費用の約4割〜6割、大きくやり直す場合は約7割の追加料金がかかります。口腔内の状況によっては、インビザラインではなくワイヤー矯正でやり直しをする可能性もあるでしょう。その場合は、ワイヤー矯正の費用がかかります。

費用を抑えるための対策

矯正治療は高額なので、やり直しの費用をできるだけ抑えたいと考える人は多いです。費用をできるだけ抑えたい場合は、保証期間の付いている歯科医院や、トータルフィー制度を採用している歯科医院で治療を受けましょう。

歯科医院によっては、条件付きの保証期間を設けているところがあります。万が一後戻りしても、条件を満たしている場合は無料でやり直しできる可能性があるでしょう。

トータルフィー制度とは、精密検査の料金、調整の料金、矯正治療費、リテーナー料金など、全ての金額を含めて一律の料金に設定する制度です。

トータルフィー制度を採用している歯科医院の場合、追加のマウスピース料金や、治療の延長料金を支払わずに治療ができることがあります。やり直しになった場合でも費用の心配がありません。

やり直しの費用に関するトラブルを防ぐ対策

妊娠や病気の発覚など、矯正期間中に当初の計画にはなかったことも起こりえます。やむを得ない事情でインビザラインのやり直しが必要になることもあるでしょう。

やり直しの費用でトラブルになったり、途中で治療を断念したりしないために、治療開始前に費用について詳しく質問しておきましょう。

  • やり直しの場合の具体的な追加料金について
  • 保証はあるのか、ある場合の条件について
  • トータルフィー制度の具体的な内容について

お金について具体的に聞くのは抵抗がある人も少なくありません。

しかし、しっかりと確認すれば、後にトラブルが起こるのを避けられます。

インビザライン矯正のやり直しを防ぐためには

インビザライン矯正のやり直しを防ぐポイント

インビザラインのやり直しをする場合は、治療期間が長引き追加料金もかかります。結果的に患者様に負担がかかるでしょう。

できるだけやり直しを防ぐために、次のことを意識しましょう。

マウスピースを正しく装着する

マウスピースの正しい装着方法を理解し、守ってください。

先ほど少し触れましたが、マウスピースは20時間以上装着してください。飲み会や仕事の都合で外した後「うっかりつけるのを忘れていた」という事態にならないように注意しましょう。

マウスピースは、親指で奥歯からしっかり押してフィットさせながら装着します。チューイーを噛んではめ込むように指示された場合は従ってください。

通院日を守る

インビザラインの調整をするための通院日を守りましょう。安易な気持ちで簡単にキャンセルしないでください。

歯科医師は、口腔内の現状を考慮して次の調整日を決めています。キャンセルして近い日程で受診しなければ、治療が計画どおりに進まないでしょう。

急な残業や出張、子供の病気など、どうしようもない事情でキャンセルしなければならないこともあるでしょう。キャンセルしなければならない場合でも、もとの予約日にできるだけ近い日付で予約をとってください。

マウスピースに違和感があった場合はすぐに来院する

マウスピースを自宅で交換する際「思った以上に浮く」「フィット感がない」などの違和感を覚える場合もあります。マウスピースの形が合っていない可能性がありますので、変だと思ったらすぐに来院してください。

装着したばかりの頃は、痛みや違和感がありますが、自己判断で使い続けていた場合、計画通りに歯が動かないかもしれません。不安に思ったら、歯科医師に相談してください。

リテーナーの装着を徹底する

矯正治療が無事に終わった場合でも、リテーナーの装着を徹底してください。治療後すぐは、特に歯が動きやすい状態です。毎日20時間以上装着しましょう。

その後、定期検診の結果によっては、リテーナーの装着時間が短くなる場合もあります。

目安として2年から3年はリテーナーの装着が必要です。その後は、就寝時だけでもつけることが推奨されています。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインがやり直しになるときは、治療中や治療後の後戻り、計画通りに歯が動かないなどの原因が考えられます。やり直しになったら、追加費用が発生したり、治療期間が伸びたりします。患者様の負担を軽減するためにも、できるだけやり直しにならないために対策しましょう。

マウスピースやリテーナーの装着方法や時間をしっかり守り、正しく使用しましょう。また、通院日を守って通院することも大切です。

治療を決定する前に、良い点だけでなくやり直しのリスクなども考慮し、納得した上で治療を決定してください。

インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。