マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる4つの理由と対処法を解説!

マウスピース矯正をする女性

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用するため、近くで見ても矯正中だと気付かれにくい治療法です。

しかし、マウスピースで歯全体を覆う必要があるため「マウスピース矯正中に滑舌が悪くなるのでは?」と気になる方もいるでしょう。

今回は、マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる4つの理由と対処法について解説します。マウスピース矯正を検討している方や、マウスピース矯正中の滑舌の悪さにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正中は滑舌が悪くなる?

マウスピース矯正中の滑舌に疑問があるイメージ

矯正治療にはマウスピース矯正やワイヤー矯正があります。「矯正装置を装着することで滑舌に影響が出るのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。

ワイヤー矯正は、歯の表面にデコボコした矯正装置をつける必要があるため、滑舌が悪くなりやすいです。

一方、マウスピース矯正では透明で薄い素材のマウスピースを使用するため、基本的には滑舌への影響は少ないといわれています。マウスピース矯正では0.5mm程度の薄いマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正のように口や唇に矯正装置が引っかかることはなく、違和感・異物感も少ないのです。

しかし、髪の毛1本が入ってもすぐに気づくほどお口の中は敏感のため、マウスピースに慣れるまでの間は滑舌が悪くなる方もいます。

1~2週間、長くても1か月程度でマウスピースに慣れることがほとんどです。マウスピース矯正中に滑舌が悪いと感じたら、まずは様子をみましょう。

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる4つの理由

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる4つ理由イメージ

上述のとおり、マウスピース矯正では薄い素材のマウスピースを使用するため、滑舌が悪くなることは少ないといわれています。

しかし、マウスピースに慣れるまでの間や何かしらのトラブルによって、滑舌が悪いと感じる場合があるのです。

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる原因は、以下の4つです。

マウスピースに慣れていない

マウスピース矯正で使用するマウスピースの厚さは0.5mmであるため、装着したときの異物感は少ないでしょう。

しかし、歯にマウスピースを被せたときの装着感や、歯全体を覆う圧迫感から、人によっては話しにくさや滑舌の悪さを感じることがあります。マウスピース矯正を始めてすぐは、滑舌だけでなく、歯の動きに伴って多少痛みが出ることもあるでしょう。

また、マウスピースに慣れるまでの間は、違和感から口が開きやすくなることや、唾液が飲み込みにくくなることから滑舌に影響が出ることもあるのです。

マウスピースが舌に当たる

マウスピース矯正で使用するマウスピースは0.5mmと薄いですが、マウスピースを装着することで治療前よりもお口の中が狭くなります。そのため、マウスピースを装着しながら会話をすると舌に当たり、滑舌が悪くなることがあるのです。

マウスピースが浮いている

マウスピース矯正は、歯とマウスピースがぴったりと密着することで治療が進みます。

しかし、マウスピースが浮いているとお口の中が狭くなり、滑舌に影響が出ることがあるのです。

マウスピース矯正ではマウスピースの形に合わせて歯が動くため、新しいマウスピースに交換した直後は歯の形に合わず、マウスピースが浮いているように感じることがあるでしょう。

大きなすき間でなければ問題ありませんが、1~2mm以上すき間が空いている場合は装着方法やマウスピースの順番を間違えていることが考えられます。

マウスピースが変形・破損している

マウスピースが変形・破損していると歯とマウスピースが密着せず、お口の中が狭くなることから滑舌が悪くなることもあります。

マウスピース矯正で使用するマウスピースはある程度の硬さがありますが、強い力がかかると変形・破損することがあるのです。そのため、食事や歯磨きなどでマウスピースを着脱する際は、やさしい力で取り外し、正しい方法で装着しましょう。

マウスピース矯正中に滑舌の悪さを感じたときの対処法

マウスピース矯正中の人

マウスピース矯正中に滑舌の悪さを感じたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。

滑舌の悪さはマウスピースに慣れることやマウスピースの装着方法を見直すことで改善されることがほとんどであるため、以下の4つの方法を試してみるとよいでしょう。

1か月程度様子をみる

マウスピース矯正を始めてすぐや、新しいマウスピースに交換した直後は滑舌の悪さを感じやすいです。1~2週間、長くても1か月程度でマウスピースに慣れるといわれているため、まずは1か月程度様子をみましょう。

マウスピースの装着方法を見直す

マウスピースが浮いている場合やズレている場合、お口の中が狭くなり、滑舌が悪くなることがあります。マウスピースが浮いていると感じる場合には、チューイーを前歯から奥歯までしっかり噛み、歯とマウスピースを密着させましょう。

また、新しいマウスピースに交換した直後は浮きやすいといわれています。数日で馴染んでくるのが一般的ですが、浮いた状態が続く場合は歯科医院を受診しましょう。

発音や早口言葉の練習をする

正しくマウスピースを装着しても滑舌の悪さを感じる場合、声の出し方・話し方を練習しましょう。

マウスピース矯正中は、サ行やタ行などが発音しにくくなります。マウスピースを装着したままの声の出し方・話し方に慣れることで、滑舌は改善されることが多いです。母音「あ」「い」「う」「え」「お」の発音や、早口言葉などを何度も練習するとよいでしょう。

歯科医院で問題ないか診てもらう

1か月程度様子をみても滑舌が改善しない場合は、何かしらのトラブルが起こっている可能性があります。マウスピースの調整が必要な場合やマウスピースが変形・破損している場合もあるため、一度歯科医院を受診して問題ないか診てもらいましょう。

マウスピースを取り外して会話をするときの注意点

マウスピースを取り外して会話をするときの注意点イメージ

滑舌の悪さをなかなか改善できない場合、短時間だけマウスピースを取り外すのも一つの方法です。特に、面接や会議、スピーチなどの大事な場面ではマウスピースを取り外してもよいでしょう。

しかし、マウスピースを取り外して会話をするときには注意しなければならないことがあります。

マウスピースを取り外して会話をするときの注意点は、以下の2つです。

マウスピースの装着時間が1日20時間未満にならないようにする

マウスピース矯正ではマウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。マウスピース矯正で使用するマウスピースは取り外しできる点がメリットですが、着脱回数が多いと装着時間が20時間未満になるおそれがあるのです。

マウスピースの装着時間が20時間未満になると、以下のようなリスクがあります。

治療期間が延びる

マウスピースの装着時間が20時間未満になると計画どおりに歯が移動せず、治療期間が延びる場合があります。計画どおりに治療を進めるためにも、マウスピースを取り外す際はできるだけ短時間にしましょう。

歯が後戻りするおそれがある

マウスピースの装着時間が20時間未満になると歯が後戻りを起こす可能性もあります。歯が後戻りを起こすと、使用していたマウスピースが合わなくなる場合もあるでしょう。

歯の後戻りによってマウスピースが合わなくなった場合には、歯を正しい位置に戻すために追加でマウスピースを作製する必要があります。新しいマウスピースが完成するのを待つ必要があるため治療期間が長くなり、マウスピースの作製費用もかかるのです。

そのため、人前で話すときにマウスピースを取り外すことになっても、ご自身でマウスピースの装着時間を管理し、1日20時間未満にならないようにしましょう。

マウスピースを取り外したら専用のケースに保管する

マウスピースを取り外したら、必ず専用のケースに入れて保管してください。外出先などでマウスピースを取り外し、ティッシュに包む、またはポケットに入れるなどすると、変形や破損、紛失するおそれがあります。

変形や破損、紛失によってマウスピースの再作製が必要になると治療期間は延長になり、費用もかかるため、マウスピースを取り外したら必ず専用のケースに入れて保管しましょう。

まとめ

マウスピース

今回は、マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる4つの理由と対処法について解説しました。

マウスピース矯正で使用するマウスピースは薄い素材のため、ワイヤー矯正のように滑舌に影響を与えることは少ないといわれています。

しかし、マウスピースが舌に当たることや浮くことによって、滑舌が悪くなる場合もあるのです。マウスピース矯正による滑舌の悪さは1~2週間程度で改善することがほとんどですが、1か月程度様子をみても改善しない場合には歯科医院を受診して相談しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方や、マウスピース矯正中の滑舌の悪さにお困りの方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。