渋谷青山通り歯科
矯正歯科

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザライン治療において、アタッチメントの存在は重要です。アタッチメントを装着することで、マウスピースだけでは難しい歯の動きを可能にします。歯科矯正治療の精度を向上し、治療期間の短縮が期待できます。「インビザラインはマウスピースを装着するだけじゃないの？」と思う方もいるでしょう。

今回は、アタッチメントの役割・種類・注意点などを詳しく解説します。

インビザラインのアタッチメントとは？

アタッチメントとは、マウスピース矯正で用いられる補助器具の一つです。マウスピースを歯にしっかりと密着させて、歯の移動を効率的に進めます。

アタッチメントは樹脂製で、突起のような形状です。歯に直接装着するので舌で触れると違和感がありますが、上からマウスピースを装着するので口内を傷つけることはないでしょう。

アタッチメントには、コンポジットレジンが用いられます。虫歯の治療などで使われる詰め物の材料と同じものです。天然歯に馴染みやすい色調なので、目立つことはないでしょう。

インビザラインのアタッチメントの必要性

アタッチメントには、マウスピースを固定する役割があります。マウスピースの浮きを防ぎ、歯とマウスピースの密着性を高めて適切な矯正力を歯に加えるのです。

インビザラインのマウスピースだけでは治療が困難な症例も、アタッチメントを装着することで対応できる場合があります。

インビザラインのアタッチメントの役割を詳しく確認し、必要性を理解しましょう。

歯の移動を助ける

マウスピースの圧力が適切に加わらないと、計画どおりに歯が動きません。インビザラインの治療期間が延長になる可能性があるでしょう。マウスピースで覆うのは歯冠までなので、歯根まで強い矯正力をかけられません。

アタッチメントを装着すると矯正力が強化され、歯の移動を助けます。矯正力を与える向きも調整できるため、歯を出す・歯を下げる・歯を回転させる・歯を傾けるなど、さまざまな動きが可能になります。

アタッチメントを装着することで、マウスピース単体では難しい繊細で複雑な歯の移動を行えるのです。

マウスピースの密着性を高める

アタッチメントを装着すると、マウスピースの密着性が高まります。歯とマウスピースの間にアタッチメントがあることで摩擦が生まれ、マウスピースが浮きにくくなるのです。

密着性が高まると、マウスピースが外れづらくなるうえ、矯正力が伝わりやすくなります。

インビザラインのアタッチメントの種類は？

アタッチメントにはさまざまな種類があります。口内の状態や理想の歯並びに合わせて、適切なアタッチメントを選択する必要があるでしょう。

アタッチメントの大きさは3〜5mm程度です。形状や設置する場所、個数などを調整することで、歯に適切な矯正力を与えます。

アタッチメントの種類と特徴は、以下のとおりです。

ルートコントロール用最適アタッチメント

歯を根元から動かす際に使用するアタッチメントです。歯のすき間を埋める場合や、傾きを補正する場合に選択されます。前歯に用いられることが多く、1本の歯に2つのアタッチメントを装着します。

ディープバイト用最適アタッチメント

ディープバイト（過蓋咬合）とは、噛み合わせが深い歯並びです。奥歯を噛み締めたときに、上の前歯が下の前歯を覆う状態です。

ディープバイト用最適アタッチメントは、笑ったときに上の前歯の歯茎が極端に見える（ガミースマイル）方に適しています。上下の小臼歯にアタッチメントを装着し、上の歯は歯茎の中に入れるように、下の歯は歯茎から引っ張り出すように矯正力をかけます。

オープンバイト用最適アタッチメント

オープンバイト（開咬）とは、奥歯を噛み締めたときに上下の前歯にすき間ができる状態です。前歯にアタッチメントを装着し、上下の前歯を歯茎の中から引き出します。

回転用最適アタッチメント

回転用最適アタッチメントは、捻れた歯を改善する際に使用します。特に犬歯・小臼歯の捻れを治療するときに効果を発揮するでしょう。回転させたい方向に傾斜させたアタッチメントを装着して、歯に矯正力をかけます。

ガタガタした歯並びや、笑ったときに犬歯が強調される歯並びに使用します。

アンカレッジ用最適アタッチメント

アンカレッジ用最適アタッチメントは、インビザラインで抜歯した方に有効なアタッチメントです。多くの場合、前から3、4番目の歯に装着し、抜歯で生じたすき間を塞ぐように歯を動かします。

インビザラインのアタッチメントの装着方法は？

アタッチメントを装着する際は、まず歯の清掃・研磨を行います。歯の汚れを除去したあと、装着部位の歯面処理が施され、アタッチメント装着用の専用接着剤を歯に塗り込むのが一般的です。

同時に、装着補助用具のアタッチメントテンプレートにコンポジットレジンを注入し、マウスピースのように歯に装着します。最後に光を照射してレジンを硬化させ、アタッチメントテンプレートを外して完了です。

アタッチメントの個数や装着部位によっては、複数回に分けて作業が行われるでしょう。アタッチメントが取れた場合は、歯科医院で再装着してもらいます。

インビザラインのアタッチメントの装着期間はどれくらい？

インビザラインのアタッチメントの装着期間は、一般的に1〜2年程度です。矯正内容や口内の状態に応じて期間は変動します。

インビザラインに限らず歯科矯正には、歯を正常な位置に動かす動的期間と、動かした歯を固定させる保定期間があります。保定期間に入ればアタッチメントを取り外せますが、リテーナーという器具を装着しなければなりません。

リテーナーもアタッチメント同様に、1〜2年程度装着します。インビザライン治療そのものは、2〜4年程度の期間を要するでしょう。

インビザラインのアタッチメント装着に関する注意点とは？

アタッチメントは歯の表面から突出しているので、汚れが溜まりやすいです。マウスピースの着脱の際に引っかかり、アタッチメントが取れることもあるでしょう。

インビザラインでアタッチメントを装着している際の注意点は、以下のとおりです。

アタッチメント周囲をこまめに清掃する

アタッチメントを装着している部位は、汚れが溜まりやすいです。アタッチメント周囲は特に念入りに清掃を行ってください。

通常の歯ブラシではなく、毛束が1本のワンタフトブラシを使うと、効果的に汚れを落とせます。また、定期的に歯科医院を受診して、歯のクリーニングを受けましょう。

丁寧にマウスピースを着脱する

マウスピースを着脱する際、アタッチメントが引っかかることがあります。アタッチメントが引っかかっているのに無理にマウスピースを着脱すると、アタッチメントが取れる可能性があります。

マウスピースの着脱が難しいと感じる場合は、一度歯科医院に相談して着脱方法を指導してもらいましょう。

着色しやすい食べ物を避ける

アタッチメントの素材であるコンポジットレジンは、変色しやすいです。コーヒーや紅茶、カレー、トマトソースなど、色の濃い飲食物を摂取すると、アタッチメントが着色する可能性が高いので注意してください。

着色の可能性がある飲食物を摂ったときは、食後すぐに歯磨きするなど、汚れが口内に残らないようにしましょう。

インビザラインのアタッチメントが取れたときの対処法

アタッチメントが取れた場合、速やかにつけ直す必要があります。アタッチメントが取れた状態で長期間過ごすと、歯に適切な矯正力がかかりません。

治療計画の修正やマウスピースの再作成が必要になり、追加の費用が発生する可能性もあるでしょう。計画そのものが破綻し、インビザライン治療がやり直しになるかもしれません。

アタッチメントが取れた歯の移動が完了していれば、再設置せずに治療を継続するケースもあります。アタッチメントが取れたときは、なるべく早く歯科医院に相談して対応してもらいましょう。

まとめ

今回は、インビザラインのアタッチメントについて解説しました。理想の歯列を実現するために、さまざまな種類のアタッチメントがあります。

インビザライン治療中は、アタッチメントに異常が生じないよう細心の注意を払う必要があります。適切に取り扱わなければ、アタッチメントが取れる・変色するなどの事態が生じるでしょう。

インビザライン治療を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。