インビザライン・ファーストとは?革新的な歯列矯正法を徹底解説

透明なマウスピースが2本ならんでいる

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混在するこどもに特化したインビザライン矯正です。インビザライン・ファーストは従来の矯正法と違い、顎だけでなく歯並びの矯正も同時に行うことができる革新的な歯列矯正法です。

本記事では、インビザライン・ファーストの仕組みや従来の矯正法との違いについて詳しく解説します。

歯列矯正の新しい選択肢

笑顔のこども

インビザライン・ファーストは、こどもの顎の成長を利用して歯並びを整えることを目的としています。インビザライン・ファーストでは、透明なプラスチック製のアライナー(マウスピース型の装置)を使用し、歯を徐々に動かすことで歯並びを整えます。

乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に対応し、顎の発育や歯の生え変わりに合わせて矯正を行うことができるのが特徴です。適応年齢は、永久歯が生えそろうまでの6〜12歳です。

従来の矯正法(ワイヤー矯正など)は、金属装置が目立ち、痛みや違和感がありました。口内を傷つけるリスクがあるため、スポーツなどの制限もあり、活発な時期であるこどもにとってストレスの大きい治療法でした。

一方、インビザライン・ファーストは、透明で装着時にも目立ちにくいため、こどもたちが学校や友だちと過ごす時間でも違和感なく過ごせるでしょう。また、食事や歯磨きの際はアライナーを外すことができるため、生活に大きな制約を受けずに矯正治療を行うことができます。さらに、顎の調整と同時に歯並びも矯正できるため、結果的に治療期間が短くなる、費用がおさえられるなどのメリットがあります。

インビザライン・ファーストは、こどもの歯列矯正の新しい選択肢として認知され始めているといえるでしょう。

インビザライン・ファーストの仕組み

笑顔のこどもと歯科医師

インビザライン・ファーストの仕組みは、透明なプラスチック製のアライナーを使用して、歯を徐々に動かし歯並びを整えるものです。

まず、歯科医師がこどもの歯の状態を詳細に診断し、3Dデジタルスキャンを行います。デジタルスキャンの結果に基づいて、個々に合わせたオーダーメイドのアライナーが作製されます。

アライナーとは、薄くて透明なマウスピース型の装置で、歯にぴったりフィットするのが特徴です。矯正治療が始まると、1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換します。各アライナーは、歯の動きをコントロールし、少しずつ歯を所定の位置に移動させるように設計されています。

インビザラインの治療を効果的に進めるには、1日20〜22時間以上の装着が必要です。基本的に食事や歯磨き以外はマウスピースをつけなければいけません。

また、治療中は定期的にこどもの歯の状態やアライナーの適合をチェックし、必要に応じて治療計画を調整します。インビザライン・ファーストは、こどもの顎の成長や歯の生え変わりに合わせて行われるため、矯正治療がスムーズに進められるでしょう。

従来の矯正法との違い

こどもの口腔内をみている歯科医師

インビザライン・ファーストと従来の矯正法(ワイヤー矯正など)との大きな違いは、顎の発達だけでなく歯並びも矯正できることです。金属製の装置ではなくプラスチック素材の透明なアライナー(マウスピース型の装置)を使用するため、目立ちにくく違和感が少ないことも特徴だといえます。

従来の矯正法との違いは、以下のとおりです。

顎だけでなく歯並びも治療できる

従来の矯正法(ワイヤー矯正など)は、顎の発達をコントロールすることに焦点をあてていました。こどもの成長期に顎の発達をうながし、顎の形成に関する問題を解決することを目的としていたのです。

しかし、従来の矯正法は、顎の発達と歯並びの問題を同時に対処することが難しく、大人になってから歯並びの矯正が別途必要となるケースがほとんどでした。

一方、インビザライン・ファーストは、顎の発達をコントロールするだけでなく、同時に歯並びの治療もできる画期的な矯正法です。インビザライン・ファーストによって、こどもの成長期において、顎の成長をうながすと同時に、歯並びも改善できます。大人になってからの矯正治療の必要性が減り、負担も軽減できるでしょう。

インビザライン・ファーストで、歯並びを十分に矯正できなかった場合は、2期治療(12歳からの歯列矯正)を行わなければなりません。

しかし、インビザライン・ファーストで、ある程度歯列矯正されているため、従来の矯正法と比べて、治療期間の短縮・費用の削減が期待できます。

デジタル技術を活用している

インビザライン・ファーストの治療計画では、3Dデジタルスキャン技術が用いられます。歯並びの状態を高精度でデジタル化し、インビザラインの開発元であるアライン社が治療に必要なマウスピースを作製します。治療の進行に応じて歯を正確かつ効果的に動かすことができるので、治療期間の短縮が期待できるでしょう。

また、シミュレーション動画で治療結果が予測できるため、最適な矯正プランを立てることができます。デジタル技術によって、従来の矯正法で必要だった歯型の取得やワイヤー調整などの手間が大幅に削減され、結果的にこどもの負担が軽減されることにつながるでしょう。

見た目が目立ちにくい

インビザライン・ファーストは、従来の矯正法と比較して「見た目が目立ちにくい」という大きなメリットがあります。矯正装置の見た目の改善はこどもたちにとって、矯正治療を受ける際の悩みやストレスを軽減する重要な要素のひとつです。

従来の矯正法では、金属のブラケットやワイヤーを歯に固定し、歯並びを整えるために使用されることが一般的でした。歯に直接固定されるため矯正装置が目立ち、ストレスを感じるこどもが多くいました。

一方、インビザライン・ファーストは、透明で薄いマウスピース型の矯正装置なので、目立ちにくく、外見に大きな影響を与えることがありません。

取り外しができる

従来の矯正法は、金属製のブラケットやワイヤーが歯に直接固定されるため、取り外すことができず、治療期間中は常に装置をつける必要がありました。そのため、食事や歯磨き、スポーツなどに制限が生じることが多く、こどもにとって大きなストレスだったのではないでしょうか。

しかし、インビザライン・ファーストは取り外しが可能なので、食事の際に外すことができ、食べ物が装置に引っかかる心配がありません。また、歯磨きやフロスの使用も簡単で、口腔内を清潔に保てるというメリットがあります。さらに、スポーツや楽器演奏においても、アライナーを一時的に外すことで自由に活動できるため、こどものライフスタイルに大きな影響を与えることなく、快適に過ごすことができるのです。

従来の矯正法に対する不安や抵抗があるこどもにとって、インビザライン・ファーストは理想的な矯正治療法といえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

従来の矯正法(ワイヤー矯正など)は、歯や歯茎にかかる圧力が大きく、痛みや違和感があることが多くありました。また、定期的に矯正装置を調整する際にも、痛みが生じていました。

一方、インビザライン・ファーストは、やわらかいプラスチック製のマウスピースです。歯にフィットするように設計されているので、歯や歯茎への圧力が弱く、痛みや違和感が少ないという特徴があります。

また、インビザライン・ファーストは、治療の進行に合わせて、段階的に異なる形状のアライナーに交換していくことで、歯を徐々に目標の位置に移動させます。力のかかり方が均等なので、矯正中の痛みや不快感を最小限におさえることができるでしょう。さらに、金属製のブラケットやワイヤーがないため、口内炎などが起こりにくく、歯茎や粘膜の状態も良好に保てます。

インビザライン・ファーストは矯正治療中の口腔内のトラブルが減少し、治療のストレスを大幅に減少できるでしょう。

まとめ

ポイントを指さすこども

インビザライン・ファーストは、従来の矯正法(ワイヤー矯正など)では難しかった歯並びの矯正ができる革新的な歯列矯正法です。また、矯正装置が目立ちにくく、取り外し可能なので、こどもの負担が大きく軽減されます。

ただし、適応年齢は永久歯が生えそろうまでの6〜12歳と制限があるため、こどもの歯列矯正を考えている方は早めに歯科医師に相談しましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。