こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
インビザラインで歯茎が下がると聞いて不安に感じている方もいるでしょう。インビザラインは透明なマウスピースを使用して歯並びを整えていく矯正方法です。
インビザラインで歯茎は下がってしまうのか、下がらないようにする予防する方法はあるのか気になっている方も多いでしょう。
そこで本記事では、インビザラインで歯茎が下がる原因と予防法について解説します。インビザライン矯正を検討している方はぜひ、参考にしてみてください。
目次
歯茎が下がる原因とは?
まずは、歯茎が下がる原因を確認しましょう。
歯周病
歯周病は、プラークのなかに存在する歯周病菌によって歯茎や顎の骨などの歯周組織が炎症を起こす疾患です。歯茎が赤く炎症を起こし、歯周病が進行すると歯を支える顎の骨が溶けて吸収されてしまいます。
顎の骨が吸収されると、歯茎も一緒に退縮するため歯茎が下がってしまうのです。歯周病は、成人の80%が罹患しているといわれる身近な疾患です。
重度の歯周病にまで進行すると、歯が抜け落ちるリスクがあるため早めに対処することが大切です。
不適切なブラッシング
誤ったブラッシングは、歯茎が下がる原因になります。歯ブラシを当てる力が強すぎると、歯茎が傷付き下がってしまいます。
歯並びが悪く一部分だけ歯ブラシが強く当たる部分も注意が必要です。サイズが合わない歯間ブラシやフロスを勢いよく通すと、歯茎が下がるリスクがあります。
ブラッシングは適切な力で、フロス・歯間ブラシはサイズに注意するようにしましょう。
噛み合わせ不良
歯並びや噛み合わせが悪く、一部の歯に強く負担がかかる状態が続くと歯茎が炎症を起こして下がってしまいます。また、被せ物や詰め物の治療をおこなった際に、合っていないものが入ると歯茎が炎症を起こして下がるリスクがあるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯や歯茎に強い力がかかります。歯ぎしりは無意識におこなわれるケースが多く、50〜100キロ近くの力が歯に加わるといわれています。
過剰な力が加わるため、歯と歯茎に負担がかかり歯茎が下がってしまいます。
矯正治療を行った影響
歯列矯正で歯茎が下がることもあります。無理な力で矯正治療をおこなった場合や、合わない矯正装置を使用していると、過度な力が骨や歯茎にかかるためです。
歯茎が下がることによるリスク
歯茎が下がってしまうと、歯と歯の間に隙間ができたり歯が長くなったりするため、審美性が低下するリスクがあります。見た目の印象が変化してしまう以外にも、さまざまなリスクがあるため注意が必要です。
歯茎が下がることによるリスクは、以下の通りです。
- 知覚過敏になる
- 食べ物が挟まりやすくなる
- 虫歯になりやすくなる
- 歯が欠けたり割れたりしやすくなる
- 歯が揺れる
歯茎が下がると、歯茎に覆われていた歯の部分が露出するため知覚過敏の症状が起こりやすくなります。また、歯茎が下がると歯と歯の間に隙間ができるため、食べ物が挟まりやすくプラークも残りやすい環境になるでしょう。
不衛生な口内環境になりやすいため、虫歯のリスクも高くなります。歯周病などで歯茎が大きく下がってしまうと、歯茎から露出している部分が多くなるので歯が割れたり欠けたりするリスクも高まります。
インビザライン矯正によって歯茎が下がることはある?
インビザライン矯正で歯茎が下がるケースは、少ないですが存在します。もともと歯茎が薄い方は、矯正の刺激で歯茎が下がりやすい傾向があるため注意が必要です。
また、歯が前後に重なるように生えている場合、歯並びを整えると部分的に顎の骨が少なくなります。骨にあわせて歯茎も退縮し、下がってしまう場合もあるでしょう。
他にも、インビザライン治療中に歯周病が進行したりマウスピースを誤った方法で取り扱ったりしていると、歯茎が下がるリスクが高くなるでしょう。
インビザライン矯正中に歯茎が下がった場合はどうしたらいい?
インビザラインで歯茎が下がる原因のひとつとして、マウスピースが合っていないことが挙げられます。マウスピースが当たって痛い部分があるなど、装着中に違和感がある場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらいましょう。
合わないマウスピースを我慢して使い続けると、歯茎が下がりやすくなります。歯茎は一度下がってしまうと自然に元の状態に戻ることはありません。どうしても歯茎が下がっている部分が気になる場合は、歯肉移植など外科的処置が必要になります。
歯茎が下がる原因のなかには、ご自身で防ぐことができるケースも多くあります。些細な変化も放置せずに、歯科医師に相談しましょう。
インビザライン矯正中に歯茎が下がるのを予防する方法
インビザライン矯正中に歯茎が下がらないように対処する方法はあるのでしょうか。ここでは、インビザライン矯正中に歯茎が下がらないように予防する方法をご紹介していきます。
インビザラインの取り扱いを守る
インビザラインは、1日20時間以上装着しなければなりません。歯科医師に指示された期間で新しいマウスピースに交換することも重要です。
装着時間が短い場合や自己判断でマウスピースを交換した場合、歯が治療計画から異なる動きをするリスクが高まります。治療計画からズレた動きをすると、歯に過度な力がかかるため歯茎が下がる原因になるでしょう。
歯茎が下がるリスクを軽減させるためにも、装着時間と交換時期はかならず守ることが大切です。また、マウスピース装着時に痛みや違和感がある場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。
マウスピースを清潔に保つ
インビザラインのマウスピースは、食事とブラッシングの時は装着して過ごすことが多いです。マウスピースを外した際には、かならずマウスピースも洗浄するようにしましょう。
マウスピースの洗浄をせず使用すると、マウスピースに付着した虫歯菌や歯周病菌をそのまま口内に戻すことになります。ブラッシングをしっかりおこなっていても、マウスピースの洗浄が不十分だと虫歯や歯周病になるリスクが生じてしまうでしょう。
歯周病は歯茎が下がる大きな原因のひとつです。インビザライン治療中に罹患しないように、マウスピースもしっかりとケアすることが重要です。
虫歯・歯周病になると歯茎が下がるだけでなく、治療を優先するためにインビザラインを中断することがあります。治療期間が延びるため、口内とマウスピースを清潔に保って予防しましょう。
ブラッシングをしっかりおこなう
インビザライン矯正中はマウスピースを装着するため、唾液の循環が悪くなり虫歯・歯周病のリスクが高くなります。食後、マウスピースを装着する前にかならずブラッシングをするようにしましょう。
ただし、ブラッシングする際は歯ブラシだけでは十分汚れを落とすことができないため注意が必要です。歯ブラシのみでブラッシングをした場合、口内の60%の汚れしか除去できないといわれています。
歯と歯の間や歯並びが悪く歯ブラシの毛先が届かない部分は、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使用して除去するようにしましょう。ブラッシングできているか心配な部分がある場合は、歯科医院でチェックしてもらってください。
ブラッシング指導を受ければ、セルフケアの質を向上させられます。
まとめ
インビザラインで歯茎が下がるリスクはあります。歯茎が下がってしまった場合、もとの状態に戻すことは難しいでしょう。
しかし、症例によってはご自身で歯茎が下がらないように予防できます。日頃からしっかりと対策しておくことが大切です。
インビザライン治療中に歯茎に違和感や痛みを覚えた場合は、早めに歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。