インビザラインの治療期間と延長になるケースを詳しく解説!

インビザラインを持っている人

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

「インビザラインの治療期間はどのくらい?」「インビザラインの治療期間が延長になるのはどのようなケース?」など、インビザラインの治療期間について疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。

インビザラインはマウスピースで少しずつ歯並びを整えていく治療法なので、従来のワイヤー矯正に比べて治療期間が長い場合があります。

また、マウスピースは自分で着脱できるのがメリットですが、自己管理を怠ると治療期間が延長になる可能性があるため注意が必要です。

今回は、インビザラインの治療期間と延長になるケースを詳しく解説します。矯正を計画どおりに終わらせるポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインの治療期間はどれくらい?

インビザライン治療を受けている女性

インビザラインの治療期間は矯正範囲によって異なります。歯列全体の歯並びや噛み合わせを治療する全体矯正の場合は1〜3年程度、部分的な歯並びの乱れを矯正する部分矯正の場合は2か月〜1年程度が目安です。

全体矯正で必要なマウスピースは50枚前後で、1〜2週間に1回のペースで交換します。マウスピース1枚で動かせる歯の距離は約0.25mmとされており、1mm動かすには1か月程度かかります。インビザライン矯正はマウスピースを交換しながら少しずつ歯並びを整えていくため、治療期間が長くなるのです。

インビザラインの治療期間が延長になるケースとは?

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正では、治療完了までの歯の動きを3Dシミュレーションで確認したうえで治療計画を立てます。

しかし、マウスピースを歯科医師の指示通り装着しなかったり、紛失・破損したりすると治療期間が延長になる可能性があるのです。

ここでは、インビザラインで治療期間が延長になるケースについて詳しく解説します。

マウスピースの装着時間が短い

マウスピースの装着時間が短いと、治療期間が延長になる可能性があります。インビザラインでは、歯並びを整えるためにマウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。

マウスピースを装着することで歯に力を加えているため、装着時間が短いと歯が計画通りに動かないのです。

マウスピースを取り外して普段通り食事や歯磨きができるのは大きなメリットですが、装着時間を自分で管理しなければならないことを理解しておきましょう。

マウスピースを紛失・破損した

マウスピースを紛失・破損すると、治療期間が延長になる可能性があります。破損・紛失してマウスピースの作り直しが必要になると、その分治療期間が延長になるのです。

インビザラインのマウスピースは、非常に薄く作られています。着脱のときに無理な力が加わったり、落としたときに誤って踏んだりすると破損するおそれがあります。

また、取り外したときにケースに入れずに保管すると、紛失する可能性もあるでしょう。マウスピースを紛失・破損しないよう、取り扱いには注意が必要です。

マウスピースを正しく装着できていない

マウスピースの装着方法が間違っていると、治療期間が延長になる可能性が高まります。インビザラインではマウスピースを用いて歯に力を加えているため、マウスピースが歯にフィットしていないと歯に適切な力を加えられません。

マウスピースの装着方法を誤ると計画どおりに歯が動かないため、正しく装着することが大切なのです。

リファインメントを行った

リファインメントを行うことで治療期間が延長になることもあります。リファインメントとは、治療計画と実際の歯の動きのズレを調整することを指します。

インビザライン矯正では治療開始前のシミュレーションで治療計画を作成しますが、計画どおりに歯が動かないこともあります。理想の歯並びに近づけるために、リファインメントが必要になる場合があるのです。

リファインメントを行うとマウスピースを新たに作成する必要があるため時間がかかります。リファインメントの回数が多くなると、そのぶん治療期間が長くなるでしょう。

矯正治療中に虫歯や歯周病になった

インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になると、治療期間が延長になる可能性があります。矯正治療を中断して、虫歯や歯周病の治療を優先することが多いためです。また、虫歯治療で歯の形が変わり、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。

インビザラインのマウスピースは食事のときに取り外しができますが、食後に歯磨きをせずマウスピースを装着すると虫歯や歯周病のリスクが高まります。計画通りに治療を終わらせるために、矯正治療中はより丁寧なセルフケアが必要になるでしょう。

喫煙習慣がある

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると血流が悪くなり、歯が移動するスピードに悪影響を及ぼします。

さらに、ニコチンは口腔内を清潔にする働きがある唾液の分泌量を減少させ、虫歯や歯周病のリスクを高めます。上述のとおり、虫歯や歯周病になると矯正治療を中断して虫歯・歯周病の治療を行うことが多く、治療期間にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

矯正治療中の通院を怠った

矯正治療中、歯科医院への通院を怠ると、治療期間が延長になる可能性があるため注意しましょう。インビザライン治療中は2〜3か月に1回程度のペースで歯科医院に通院が必要です。矯正治療の進み具合や、虫歯や歯周病などのトラブルがないかを確認するためです。

口腔内にトラブルが起こっていても、矯正治療中の通院を怠ると発見・対処が遅れ、治療期間にも影響を及ぼす可能性があります。

定期的に歯科医師の診察を受けることで、トラブルが起きた際も早急に対処が可能です。計画どおりに治療を進めるために、矯正治療中は定期的に歯科医院を受診しましょう。

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイント

インビザラインについて教えてくれる人

インビザラインの治療効果は自己管理やセルフケアに大きく左右されます。

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイントは、以下のとおりです。

マウスピースを正しく装着する

インビザライン矯正で十分な治療効果を得るためには、マウスピースを正しく装着することが大切です。

マウスピースは前歯から左右の奥歯まで、指先で均一に力を加えて装着します。上下のマウスピースを装着したら、チューイーを使用して歯にぴったりと密着させましょう。

とくに、マウスピースを交換してから数日は歯との間にすき間ができやすい状態になるため、チューイーを噛んでしっかりと密着させる必要があります。正しい装着方法がわからない場合は、歯科医師から指導を受けるとよいでしょう。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためには、マウスピースの装着時間を守ることが非常に重要です。食事と歯磨きをするとき以外は装着することを習慣にして、1日20〜22時間の装着時間を守りましょう。

マウスピースの管理を徹底する

マウスピースを破損・紛失して作り直しが必要になると、治療期間が延長になります。

マウスピースを適切に保管するために、矯正治療中はマウスピースケースを持ち歩いてください。マウスピースを外したら必ずケースに入れて保管し、破損・紛失を防ぎましょう。

口腔ケアを徹底する

虫歯や歯周病など、口腔内にトラブルが起こると、治療期間が延長になります。矯正治療中は口腔ケアを徹底し、虫歯や歯周病を予防することが大切です。

また、マウスピースに付着した汚れを放置すると細菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。マウスピースは毎日長時間使用するため、洗浄して清潔に保ちましょう。

マウスピースの洗浄は基本的に水洗いですが、汚れが気になるときはマウスピース用の洗浄剤を使用するとよいです。

定期的に歯科医院を受診する

矯正治療を計画通りに進めるためには、定期的な歯科医院への受診が欠かせません。受診を怠って治療計画と実際の歯の動きのズレが大きくなると、マウスピースの作り直しが必要になり、治療期間が長くなる可能性があります。

従来のワイヤー矯正では調整のために1か月に1回程度の通院が必要ですが、インビザライン矯正では2〜3か月に1回と通院の頻度は少ないです。仕事や子育てで忙しい方もいるかもしれませんが、定期的な通院を怠ると治療期間が延びて負担になる可能性があります。

矯正治療中は歯科医師の指示どおりに通院し、治療の進み具合やトラブルの有無をチェックしてもらいましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインの治療期間は、全体矯正の場合1〜3年程度、部分矯正の場合は2か月〜1年程度が目安です。

ただし、マウスピースの装着方法が間違っていたり、指示された装着時間を守れなかったり、マウスピースを破損・紛失したりすると計画どおりに歯が動かない可能性があります。

また、矯正治療中に虫歯や歯周病になると、治療を優先しなければならなくなり、治療期間が延長になる可能性があるでしょう。

インビザライン矯正を計画どおりに進めるためには、マウスピースを正しく装着して装着時間を守ること、マウスピースを適切に保管すること、口腔ケアを徹底して虫歯や歯周病などのトラブルを予防することが大切です。

また、矯正治療中は矯正の進み具合やトラブルの有無を確認するために、定期的な歯科医院への受診も重要になります。インビザライン矯正でお悩みの方や治療期間が気になる方は、歯科医院を受診して相談しましょう。

インビザラインを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。