こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
インビザライン矯正は、目立たない透明なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。
しかし、さまざまな事情によって矯正を一時的に中断しなければならないことがあるでしょう。
今回は、インビザライン矯正を中断しなければならない状況と、中断するリスクについて詳しく解説します。中断した場合に返金されるかどうかも解説するので、インビザライン矯正を考えている方や、すでに始めている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン矯正を中断する状況とは?
インビザライン矯正は、日常生活に大きな影響を及ぼさずに歯並びを整えることができる治療です。どのような状況で、中断することになるのでしょうか。
インビザライン矯正を中断する主な状況は、以下のとおりです。
虫歯や歯周病になった
虫歯や歯周病などの口腔疾患が発生した場合、インビザライン矯正を一時的に中断することがあります。口腔疾患の治療を優先するためです。
治療が完了すればインビザライン矯正を再開できますが、虫歯の場合は中断期間が長引く可能性があります。虫歯治療で歯を削った場合、作成していたマウスピースを装着できなくなり、再作成しなければならないからです。
口腔内の健康はインビザライン矯正の成功に直結するため、適切に治療しなければなりません。
妊娠・出産した
妊娠や出産は、女性の身体に多くの変化をもたらします。口腔内の環境も変化するでしょう。
妊娠中や出産後の体調変化により、インビザライン矯正の継続が難しくなるケースもあります。妊娠に伴うホルモンバランスの変化が、歯肉の状態に影響を及ぼすことがあるためです。
また、つわりの影響でマウスピースの装着が困難になることもあるでしょう。必要に応じて、矯正計画の見直しや中断を検討する必要があります。
経済的な負担が大きくなった
経済的な負担が予定よりも大きい場合、インビザライン矯正を継続できなくなるかもしれません。予期せぬ出費や収入の減少など、経済状況の変化によってはインビザライン矯正を中断しなければならないでしょう。
インビザライン矯正は長期間にわたる治療なので、始めたときは問題なくても、経済状況の変化によって負担が増加することがあるのです。
生活環境が変化した
生活環境の変化も、インビザライン矯正を中断する原因になり得ます。長期の海外出張や転居など、インビザライン矯正の計画に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
インビザライン矯正では1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに交換しなければなりません。矯正中は定期的に歯科医院を受診し、治療の進行度を確認してもらう必要があります。
マウスピースの装着時間は守れるかもしれませんが、長期の海外出張の場合、交換予定のマウスピースを何枚も持っていくことはできないかもしれません。定期的な通院も難しくなります。
無理にインビザライン矯正を継続するのではなく、中断するケースもあるのです。
インビザライン矯正を中断するリスク
インビザライン矯正を中断することは、治療計画に影響を及ぼすだけでなく、さまざまなリスクを伴います。本項目では、中断によって生じる主なリスクをご紹介します。
中断するかどうかは、リスクを理解したうえで慎重に決定しましょう。
治療期間が延びる
インビザライン矯正は、計画どおりに進めることで最適な効果が得られます。治療を中断すると、矯正の進行が遅れるでしょう。
歯の移動が止まるため、治療期間が長引く可能性が高いのです。
後戻りする
インビザライン矯正を中断すると、移動した歯がもとの位置に戻る後戻りが発生するリスクがあります。中断している期間の長さによりますが、完全にもとの歯並びに戻ることもあるでしょう。
治療計画の修正や、マウスピースの追加、再矯正が必要になる場合もあります。
追加の費用が必要になる
上述しましたが、インビザライン矯正を中断すると治療期間が延びるリスクがあります。治療計画の修正やマウスピースの追加が必要になるケースも多いです。
契約内容によりますが、追加の費用が必要になる場合もあるでしょう。治療期間が延びた場合、通院回数が増えるので費用がかかります。
インビザラインに限りませんが、矯正治療は保険適用外で高額です。経済的な負担が増加することは、患者さまにとって大きなデメリットといえます。
口腔内の健康に悪影響を及ぼす
インビザライン矯正の中断は、口腔内の健康にも影響を及ぼすことがあります。インビザラインに限らず、矯正治療が完了するまでの間に一時的に歯並び・噛み合わせが悪くなることがあるでしょう。
歯を一気に動かすことはできないので、理想の歯並びを目指して少しずつ動かします。治療途中は、きれいな歯並びとはいえない状況になることもあるのです。
歯並びが整っていない状態でインビザライン矯正を中断すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。噛み合わせが適切でないことで、顎関節に負担がかかって顎関節症になる、一部の歯に負荷が集中して欠けるなど、さまざまなトラブルにつながる可能性もあります。
インビザライン矯正を中断した場合は返金される?
インビザライン矯正は、さまざまな理由で中断しなければならないことがあります。患者さまが最も気になるのは、治療を中断した場合は返金されるのかどうかでしょう。
結論からお伝えすると、歯科医院や契約の内容によって異なります。日本矯正歯科学会の会員である矯正歯科医院でインビザライン矯正を行っていた場合、中断するときは治療の進行度に応じて返金・精算するように定められています。
ただし、インビザライン矯正を提供しているすべての歯科医院が日本矯正歯科学会に属しているわけではありません。それぞれの歯科医院が、独自にインビザライン矯正の中断による返金対応について定めている場合があります。
インビザライン矯正の開始後、一定期間内であれば一部、または全額返金してもらえる歯科医院もあるでしょう。矯正治療が進んでいる場合、返金額が減る場合や、返金されない場合もあります。
また、インビザライン矯正を中断したい場合は、契約内容を確認する必要があります。インビザライン矯正を検討している方の場合は、契約前に治療計画や費用、中断する場合の対応についてしっかりと確認してください。
返金が可能な場合でも、条件は歯科医院や契約によって異なります。例えば、治療開始後の一定期間に限定している場合や、作成済みのマウスピースや、すでに受けた治療に関連するサービスにかかった費用は返金されない場合があるでしょう。
治療の中断が患者さまの個人的な都合の場合、返金しないと定めている歯科医院も多いです。
まとめ
今回は、インビザライン矯正を中断しなければならない状況や中断するリスク、中断した場合の返金について解説しました。
インビザライン矯正は、健康上の理由や生活環境の変化、経済的な理由など、さまざまな状況によって治療を一時的に中断しなければならないことがあります。中断すると、治療期間が延びる、口腔内の健康に悪影響を及ぼすなど、リスクを伴うことを理解しなければなりません。
治療の中断に伴う返金は、歯科医院によって対応が異なります。インビザライン矯正を始める前に、契約内容についてしっかりと確認しましょう。
インビザライン矯正を中断する場合は、必ず歯科医師に相談してください。専門家と相談しながら、適切な判断を下すことが大切です。
インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。