こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
近年、透明なマウスピースを使用するマウスピース矯正が注目を集めています。1日20時間以上装着するため、割れることもあるでしょう。
今回は、マウスピースが割れる原因や、割れたマウスピースを使用し続けてよいのかどうか、マウスピースを割らないための注意点などを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
マウスピースが割れる原因
矯正用マウスピースを長期的に装着することで、歯並びを改善できます。
しかし、マウスピースが割れるケースも多いです。マウスピースが割れる原因を詳しく確認しましょう。
装着したまま食事をする
基本的に、矯正用マウスピースは食事の際に外さなくてはなりません。装着したまま食事をすると、硬いものを噛んだときにマウスピースが傷つきます。
傷がついたまま使用し続けると、マウスピースに大きなストレスがかかり割れる可能性があるのです。マウスピースが割れないように、必ず外してから食事しましょう。
保管方法が間違っている
矯正用マウスピースを取り外した場合、専用のケースに入れることが推奨されています。
しかし、取り外すたびに専用ケースに入れることをわずらわしいと感じる方は多いです。机の上などに置く方もいるでしょう。机の上に置くと、不注意で上から物を置いて割れることがあります。
専用のケースに入れずに、ティッシュなどに包んで保管する方もいます。ゴミと誤って捨てる場合や、マウスピースが包まれていることに気づかず強く握って破損する場合があるので、必ずケースに入れて保管しましょう。
外し方が間違っている
矯正用マウスピースを取り外す際は、正しい方法で行う必要があります。無理に外そうとすると、マウスピースにストレスが加わり割れる可能性があるのです。
正しい外し方がわからない場合は、歯科医師に教えてもらうとよいでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意が必要です。歯ぎしりや食いしばりの際は、マウスピースに非常に大きな負担がかかるため、割れる可能性があります。
「なるべく控えればいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
しかし、歯ぎしりや食いしばりは就寝中に行われることが多いです。無意識なので、ご自身でコントロールすることは難しいでしょう。
ナイトガードを着用するなど、負担がかからないように対応する必要があります。
割れたマウスピースを使用し続けてはいけない?
「マウスピースが割れても装着できれば問題ないのでは?」と思う方もいるでしょう。マウスピースが少し割れた程度であれば、装着できるかもしれません。
しかし、割れたマウスピースを使用し続けるのは避けたほうがよいでしょう。適切な方向・強さで力がかからず、予定していない歯の移動を引き起こす可能性があるためです。
十分な矯正効果を得られない可能性が高いので、割れたマウスピースを自己判断で使用し続けることは避けましょう。歯科医院に連絡し、指示に従って対応してください。
マウスピースが割れた場合の対処法
どれだけ気をつけていても、マウスピースが割れることがあるでしょう。本項では、マウスピースが割れた場合の対処法を具体的に解説します。
まずは、歯科医院に連絡することが大切です。なるべく早めの日程で予約し、割れたマウスピースを持って歯科医院を受診しましょう。マウスピースが割れた場合、基本的には作り直しになりますが、修理するケースもあります。
作り直しになった場合は数週間の時間が必要になるため注意しましょう。再度型取りやスキャンを行って製作することになるからです。
「新しいマウスピースが届くのを待っている間に歯並びがもとに戻ってしまうのでは?」と疑問に感じる方も多いでしょう。数日間にわたって矯正用マウスピースを装着しなければ、歯並びがもとの状態に戻る可能性があります。
そのため、新しいマウスピースが届くまでの間は、1枚前のマウスピースを装着するよう歯科医師が指示するケースが多いです。マウスピースの交換時期が近い場合は作り直しをせずに、次のマウスピースを使用するよう指示されることもあるでしょう。
マウスピースが割れた際にしてはいけないのは、ご自身で修理することです。矯正用マウスピースは精巧に作られており、ご自身でもとの状態に戻すことは不可能といえます。
ご自身で修理を行い、不完全な状態で使用し続けると適切な矯正効果を得られません。
マウスピースを割らないための注意点
矯正用マウスピースは、割らずに使用し続けることが望ましいです。完全に割れると矯正歯科治療を中断することになるからです。
では、マウスピースを割らないために、どのような点に注意すればよいのでしょうか。具体的に解説します。
食事中はマウスピースを外す
食事中にマウスピースを装着していると、硬いものを噛んだときに大きな負荷がかかります。そのため、食事中はマウスピースを外すように徹底しましょう。
外すと矯正効果が得られないのではと感じる方もいるでしょう。基本的に、矯正用マウスピースは1日20時間以上装着していれば矯正効果が得られます。
食事や歯磨きの際に外した場合でも、1日20時間以上の装着時間を守れば問題ありません。
専用のケースに入れて保管する
矯正用マウスピースを洗面台やテーブルの上に置くと、落下する可能性があります。落下の衝撃で割れなくても、踏む・上から物を置くなどして割る可能性があるでしょう。
そのため、マウスピースを外したら必ず専用のケースに入れてください。外出時にも専用のケースを持ち歩き、外したときは専用のケースに入れましょう。マウスピースの破損や紛失を防げます。
丁寧に着脱を行う
マウスピースを雑に取り外すと、破損・変形する可能性が高まります。そのため、マウスピースに過度な負担をかけることのないよう、正しい方法で着脱を行いましょう。
歯ぎしり・食いしばり対策を行う
歯ぎしりや食いしばりをすると、マウスピースに非常に大きな負荷がかかります。場合によっては割れることもあるため、可能であれば歯ぎしりや食いしばりをしないよう心がけましょう。
就寝中の歯ぎしりは対策が難しいですが、顔のマッサージをすることで症状が改善する可能性があります。具体的には、咬筋(こうきん)とよばれる頬の筋肉をマッサージでほぐすと、口腔内の緊張が緩和され、歯ぎしりが起こりにくくなります。
マッサージは、就寝前や入浴中などに行うとよいでしょう。歯ぎしりや食いしばりに気づいたときにマッサージを行うのも効果的です。
まとめ
今回は、矯正用マウスピースが割れる原因と対処法について解説しました。矯正用マウスピースは頑丈に作られているわけではないため、大きな負荷がかかった際に割れる可能性があります。
具体的には、歯ぎしりや食いしばりの癖などが挙げられます。マウスピースが実際に割れた場合にすべきことは、歯科医院への連絡です。
歯科医師からどのような指示を受けるかはケースによって異なりますが、マウスピースが完全に割れた場合は作り直しが必要になるケースが多いです。
新しいマウスピースが届くまでの間は、1枚前あるいは次のマウスピースを装着するよう指示されるケースがあります。そのため、1枚前のマウスピースは捨てずに保管しておきましょう。
また、マウスピースが割れたときにやってはいけないのは、ご自身で修理することです。矯正歯科治療に関する知識がないにも関わらず、自己流で完全に修理することは不可能です。
しかし、割れた状態のマウスピースを使用し続けても適切な矯正効果は得られません。マウスピースが割れたときは、速やかに歯科医院を受診して歯科医師の指示を仰ぎましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。