インビザライン・ファーストの治療期間は?長引く原因も解説!

マウスピースを持って笑う少女

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザライン・ファーストは、オーダーメイドのマウスピースを用いたこどもの歯列矯正です。顎の大きさを広げ、少しずつ歯を動かします。

こどもは成長段階にあるため、治療期間が計画よりも長引く場合があるでしょう。インビザライン矯正は長期に渡るため、計画どおりに進めたいと思う方が多いです。

今回は、インビザライン・ファーストの治療期間が長引く原因と、計画どおりに終わらせるために気をつけることを解説します。インビザライン・ファーストを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは?

顎に指をあてながら考える女の子

インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う、こども向けの矯正治療です。6〜10歳までのこどもを対象としていますが、身体年齢ではなく歯の状態で判断するため、範囲外の年齢のこどもでも対象になる場合があります。

乳歯から永久歯に生え変わる途中のこどもの矯正治療では、歯や顎が成長段階で安定していないため、大人とは異なるアプローチが必要です。インビザライン・ファーストは、こどもの口腔内に永久歯が適切に生えるスペースを作り、早期に歯の問題を解決することを目的としています。痛みや不快感を最小限に抑えながら、歯を動かすことが可能です。

インビザライン・ファーストは、こどもの成長に合わせて歯を動かすため、柔軟に調整できることも特徴です。プラスチック製のマウスピースは、食事や歯磨きの際には取り外せるため、矯正前と変わらない日常生活を送れるでしょう。

インビザライン・ファーストは、歯科医師の指示のもと1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、少しずつ歯を動かします。定期的に歯科医師が矯正の進度を確認し、必要に応じて治療計画を調整するのが一般的です。

インビザライン・ファーストの治療期間はどれくらい?

青と緑の机に置かれたカレンダー

インビザライン・ファーストの治療期間は、最大1年半以内とされています。こどもの歯の状態によって変動するため、具体的な期間は歯科医師と相談して決められるでしょう。

矯正後は、永久歯が生え揃うまでリテーナーを装着し、後戻りを防止します。必要に応じて、永久歯が生え揃ったあとに2期治療を行う場合もあります。インビザライン・ファーストで治療が終了する場合もあるでしょう。

治療期間の長さはあくまで目安であり、顎の成長や歯の移動速度には個人差があります。矯正装置の装着時間も、治療の経過に大きく影響します。

指示どおりにインビザライン・ファーストを使用し、定期的に歯科医師の診察を受けることで、計画どおりの治療期間で矯正を完了できるでしょう。

インビザライン・ファーストの治療期間が長引く原因

ソファに座って考える家族

インビザライン・ファーストは、あらかじめ立てた治療計画のもとに行われます。

しかし、計画どおりに進まないこともあるでしょう。治療期間が長引く主な原因は、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間が短い

インビザライン・ファーストの治療期間が長引く大きな原因は、マウスピースの装着時間が短いことです。インビザライン・ファーストの治療効果を最大限に得るには、指示された装着時間を守らなければいけません。

インビザライン・ファーストでは、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。確実に歯を動かすために、食事や歯磨きのとき以外はほとんどマウスピースを装着して過ごさなければならないのです。

マウスピースの装着時間が短いと、歯が計画どおりに動きません。マウスピースを1日数時間しか付けていない場合、治療は大幅に遅れ、予定されていた期間よりもはるかに長い時間が必要となるでしょう。

マウスピースの装着時間を守ることで、計画どおりに治療が進みます。こどもの場合、食事の際にマウスピースを外し、再装着を忘れることが多いです。保護者の方がしっかりとサポートしてあげましょう。

マウスピースの交換時期を守っていない

計画どおりに正しい頻度でマウスピースを交換できなかった場合、インビザライン・ファーストの治療期間が長引くことがあるでしょう。

インビザライン・ファーストは、定期的に新しいマウスピースに交換することで、少しずつ歯を動かします。そのため、指示された期間を超過して同じマウスピースを使用し続けると、歯の移動が遅れ、治療期間が長引きます。

マウスピースの交換時期を守るには、マウスピースの装着時間を守る必要があるでしょう。ふだんから決められた時間マウスピースを装着できていないと、歯の移動が遅れていることで、交換後のマウスピースを装着できない可能性があります。

マウスピースの装着時間を守ったうえで、交換頻度を守ることが大切です。マウスピースの交換は1〜2週間に一度なので、患者さま自身が管理することは難しいかもしれません。保護者の方も協力して矯正治療を進めましょう。

定期検診を受けていない

矯正中の定期検診を受けていないことも、矯正の進度に影響します。

通常、インビザライン・ファーストの治療期間は最大1年半以内とされています。患者さまが定期検診を受け、指定された治療プログラムを正確に守った場合の目安です。

インビザライン・ファーストは、一般的な矯正治療とは異なり、通院の頻度が少ないです。マウスピースの交換などは自宅で行うため、経過を観察するための通院しか行いません。

そのため、自己管理が非常に重要な矯正方法といえます。自己管理ができていないと、治療が計画どおりに進まない、虫歯になって治療を優先したなど、矯正期間が長引く可能性があるでしょう。

定期検診を受けることで、歯列矯正の進度だけでなく、口腔内の状態も見てもらえます。虫歯になった場合も、悪化する前にケアができるでしょう。インビザライン・ファーストを継続するためにも、定期検診は必ず受けてください。

口腔環境が整っていない

口腔内の衛生状態は、インビザライン・ファーストの治療期間に大きな影響を及ぼします。例えば、矯正中に虫歯や歯周病になると、治療を優先しなくてはなりません。虫歯などの治療中は矯正が進まないので、治療期間が長引くでしょう。

また、食後のブラッシングを怠るなど口腔ケアが不十分な場合、歯が移動しにくくなることもあります。

歯のエナメル質や歯茎の健康状態も大切です。エナメル質が弱い場合や、歯茎が弱っている場合、歯を適切に動かすことが難しくなります。生まれつきの体質や、虫歯や歯周病を患った経験、日常のブラッシングの仕方など、さまざまな要因で歯や歯茎の状態は変化します。

口腔環境はインビザライン・ファーストの治療期間に大きく影響するため、口腔ケアをしっかり行うことが重要です。

インビザライン・ファーストの治療を計画どおりに終わらせるには

体の横を指さして笑う女性

インビザライン・ファーストの治療を計画どおりに終わらせるためには、以下のポイントを意識しましょう。

インビザラインの装着時間を守る

インビザライン・ファーストの効果を最大限に引き出すためには、1日20〜22時間マウスピースを装着しなければいけません。就寝中や学校に行っている間も身につけ、食事や歯磨きのとき以外は外さないようにしましょう。

歯科医師による定期的な診察を受ける

治療を計画どおりに終わらせるためには、歯科医師による定期的な診察が必要です。定期的に診察を受けることで、問題を早期発見し、適切に対処できるでしょう。

診察の予約を忘れないよう、スケジュール管理をしっかり行ってください。

インビザラインのメンテナンスを行う

インビザラインは簡単に取り外せますが、適切にクリーニングして管理しなくてはなりません。汚れが溜まると歯としっかりと密着せず、治療効果が落ちるでしょう。

口腔内の衛生状態にも影響するため、外したら流水で洗浄してから装着してください。保管する際はしっかりと乾燥させ、専用のケースに入れましょう。

飲食の際は外す

インビザラインを装着したまま飲食することは避けましょう。着色や破損につながります。飲食後は歯磨きを行い、口腔内を清潔にしてから再装着してください。

まとめ

インビザラインを指さして笑う男の子

インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う矯正治療です。こどもの顎の適切な成長を促し、歯がきれいに並ぶように口腔内を整えます。

目立たない透明なマウスピースを用いることや、矯正装置の装着による痛みや違和感が少ないことが魅力ですが、マウスピースの正しい取り扱いや装着時間の遵守など、自己管理が求められます。

計画どおりに歯を動かすには、マウスピース装着の時間を守り、丁寧に管理し、口腔ケアを怠らないことが重要です。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。