こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用した人気のある矯正方法です。マウスピース矯正では、数種類のマウスピースを一定期間装着する必要があります。そのため、マウスピースににおいが付くことに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、マウスピースのにおいの原因・においを取る方法について解説します。
マウスピースが臭くなる原因
マウスピースが臭くなる理由にはどのような原因があるのでしょうか。以下、原因を解説します。
マウスピースの洗浄不足である
マウスピース矯正では、マウスピースを1日20〜22時間程度装着する必要があります。そのため、マウスピースの洗浄を怠ると、マウスピースに細菌が付着し、においの原因となります。
強い力でマウスピースを洗浄する
マウスピースは、ポリウレタンとよばれる素材でできています。ポリウレタンは刺激に弱いため、硬い歯ブラシで強く清掃すると傷がつくことがあります。この傷にお口の中の細菌が付着し、においの原因となることがあるのです。
歯磨きをせずにマウスピースを装着している
マウスピースを装着したまま食事をすると、破折の原因となることがあります。そのため、矯正治療中はマウスピースを外して食事をしましょう。
食後、歯を磨かない状態でマウスピースを装着すると、歯とマウスピースの間に食べ物が密封された状態になります。結果的に、お口の中やマウスピースの内側で細菌が増殖し、においの原因となります。
お口の中が乾燥する
マウスピース矯正中は、飲食を行う際はマウスピースを外す必要があります。そのため、水分を摂取する回数が減り、お口の中が乾燥します。
唾液には、お口の中をきれいにする自浄作用や細菌の増殖を阻止するための抗菌作用がありますが、お口の中が乾燥すると唾液が減少するのです。結果的にお口の中の汚れが増え、細菌が増殖します。この状態でマウスピースを装着すると、細菌が付着し、においの原因となります。
喫煙する
マウスピースを装着した状態で喫煙すると、マウスピースにヤニが付きます。ヤニが原因となり、マウスピースににおいが付きます。
においのあるマウスピースを使い続けるリスク
マウスピースのにおいの原因は、主に細菌によるものがほとんどです。以下、においのあるマウスピースを使用するリスクについて解説します。
虫歯・歯周病のリスク
マウスピースは、歯に密着するような構造です。そのため、においのあるマウスピースを使用すると、細菌が歯や歯茎に密着した状態になります。密着した状態が長時間続くと、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
口臭のリスク
においのあるマウスピースを装着していると、口臭の原因になります。
先ほど解説したように、においのあるマウスピースの使用は歯周病のリスクを増加させますが、歯周病になると、歯周病の原因菌が食べ物を分解し、メチルメルカプタンというガスを生成します。メチルメルカプタンという物質は玉ねぎが腐ったようなにおいがあるため、口臭につながるでしょう。
治療期間のリスク
においのあるマウスピースを使用することで、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
もし、マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になった場合、矯正治療を中断し、虫歯や歯周病の治療を優先させることが多いです。その場合は、治療期間が延びてしまいます。また、虫歯が大きいと、虫歯の治療後に歯の形態が変化することがあります。この場合、マウスピースを再作製しなければならず、さらに治療期間が延びることになるでしょう。
マウスピースににおいが付かない方法
ここまで、においのあるマウスピースを使用するリスクについて解説しました。以下、マウスピースににおいが付かない方法について解説します。
マウスピースをこまめに洗う
マウスピースは、食事や歯磨きなどで外したときは必ず洗いましょう。
マスウピースは、基本的に流水で汚れを洗い流します。内側についた頑固な汚れは、指で優しくこすりながら取り除きましょう。洗うときは、水もしくはぬるま湯を使用することが大切です。
水洗いだけでは取れない細かな汚れがある場合は、歯ブラシやマウスピース専用のブラシを使って磨きます。硬めの歯ブラシはマウスピースを傷つけることがあるため、柔らかめの歯ブラシを使用しましょう。
ただし、マウスピースを磨く際は、歯磨き粉の使用はさけましょう。歯磨き粉は、マウスピースを傷つける可能性がある粒状の成分が含まれているためです。
水がついたまま放置しない
マウスピースに水がついた状態で放置すると、細菌が増える原因となります。マウスピースを洗浄したあとは、ティッシュなどで水をふきとり、風通しのよいところで乾燥させましょう。
飲食のときは外す
マウスピースににおいが付着する原因として、食べ物や飲み物の付着があります。そのため、食事の際はマウスピースは必ず外しましょう。
歯を磨く
歯に食べ物が付着した状態でマウスピースを装着すると、マウスピースににおいが付く原因となります。食後は、マウスピースを装着する際は必ず歯磨きをしてから装着しましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
マウスピースににおいが付着しないようにするためには、お口の中を清潔に保つことが重要です。
矯正治療中は、1〜3か月に一度歯科医院に通院し、歯のメンテナンスを受けましょう。メンテナンスでは、歯磨きで取ることができない歯石の除去やフッ素の塗布などが行われ、お口の中を清潔に保つことができるでしょう。
マウスピースのにおいを取る方法
ここまで、マウスピースににおいが付かない方法について解説しました。以下、付着したにおいを取る方法について解説します。
専用の洗浄剤を使った洗浄
マウスピースににおいが付着した場合は、洗浄剤を使いましょう。洗浄剤を使うことで、においの原因となる細菌や汚れを効果的に取り除くことができます。洗浄剤は、歯科医院や薬局で入手可能です。
超音波洗浄機を使った洗浄
超音波洗浄機は、超音波振動により生じた気泡により細かい汚れを落とすことができます。水を機械に入れ、自動でマウスピースを洗浄してくれるため、手間をかけずに清掃できます。水の代わりに洗浄剤を使用することもできますので、活用してみましょう。
マウスピース矯正中の口腔ケア方法
矯正治療中に虫歯や歯周病にならないためには、日常の口腔ケアがとても重要です。以下、基本的な歯磨きの方法と磨き残しが多い部位の磨き方について解説します。
基本的な磨き方
歯ブラシを用いて全体的に磨きます。磨き残しがないように一筆書きを意識して磨きましょう。例えば、左上の表から磨き始めた場合、左上の表、右上の表、右上の裏、左上の裏という順番で磨きます。
歯を磨くときは、力を入れずに優しく磨きましょう。
磨き残しが多い部位の磨き方
歯と歯の間や歯と歯茎の境目は磨き残しが比較的多い部位といわれています。歯と歯の間は、歯間ブラシやフロスを用いて磨きます。
フロスを使い慣れていない場合は、Yの字の形をした歯間ブラシを使用するとよいでしょう。Yの字型の歯間ブラシは、比較的使いやすく、奥歯にも簡単に使用できます。
歯と歯茎の境目は、毛先がまとまったタフトブラシなどを使用して磨きます。タフトブラシを歯と歯茎の境目にあて、軽く振動させるように磨きましょう。
まとめ
今回は、マウスピースのにおいについて解説しました。
においの主な原因は、マウスピースに付着した細菌です。マウスピースが臭くならないためには、歯磨きやマウスピースの洗浄がとても重要です。もし、マウスピースににおいがついた場合は、専用の洗浄剤や超音波洗浄機を使用することでにおいを取り除くことができるでしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。