こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
矯正治療をする際に、インビザラインとワイヤー矯正のどちらを選択するべきか悩む人は多いです。どちらの治療法で矯正治療を進めるかを決めるためには、それぞれの違いを理解することが大切です。
今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いや、それぞれの治療に向いている人を解説します。矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインとは?
インビザラインとは、世界中の歯科医師が採用しているマウスピース矯正のブランドです。インビザラインでは透明なマウスピースを装着して、歯を移動させます。
マウスピースは、3Dスキャナーで採得した情報をもとに、オーダーメイドで作成されます。1〜2週間の頻度で交換しながら、少しずつ歯を移動させるのです。
軽度から中度の歯並びの乱れに適しており、目立たない矯正方法として多くの人から注目を集めています。
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正とは、歯にマルチブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を誘導する従来の矯正方法です。現在でも多くの歯科医師が、ワイヤー矯正を採用して矯正治療を行っています。
マウスピース矯正に比べると目立ちますが、適応症例の幅が広く、ほとんどの歯並びの乱れに対応しています。
マウスピース矯正とは違い、ブラケットは取り外しができません。目立つことを気にする人もいますが、白いワイヤーや透明なブラケットなど、目立ちにくいタイプも登場しています。
インビザラインとワイヤー矯正の違い
インビザラインとワイヤー矯正の違いを、表にまとめました。
<インビザラインとワイヤー矯正の違い>
治療方法 | インビザライン (部分矯正) |
インビザライン (全体矯正) |
ワイヤー矯正 (部分矯正) |
ワイヤー矯正 (全体矯正) |
---|---|---|---|---|
期間 | 2か月〜1年程度 | 1〜3年 | 2か月〜1年程度 | 1〜3年 |
費用 | 100,000〜600,000円 | 600,000〜800,000円 | 300,000〜700,000円 | 700,000〜1,500,000円 |
メリット | ・目立たない ・痛みが少ない ・取り外しができる |
・適応症例が幅広い ・インビザラインに比べると治療期間が短い |
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デメリット | ・適応できない症例がある ・装着時間の管理が必要である ・ワイヤー治療に比べると治療期間が長い |
・痛みを伴いやすい ・ブラケットの取り外しができない ・矯正装置が目立つ ・口腔ケアが難しい |
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通院頻度 | 2〜3か月に一度 | 3〜4週間に一度 | ||
仕上がり | 差はない |
仕上がりは、インビザラインもワイヤー矯正も変わりません。
しかし、それぞれにメリット・デメリットがあります。違いを詳しく確認しましょう。
期間
インビザラインもワイヤー矯正も、治療にかかる期間は2か月〜3年です。
しかし、同じ症例で比較した場合、ワイヤー矯正のほうがインビザラインに比べて早く治療が完了する傾向があります。インビザラインでは、1枚のマウスピースで動かせる距離は最大0.25mmです。ワイヤー矯正は1回の調整で0.5mm程度動かせるので、移動が早く完了するのです。
費用
インビザラインとワイヤー矯正では、ワイヤー矯正のほうが費用が高い傾向にあります。特に、軽度の歯並びの乱れを矯正する場合、マウスピースの枚数が少ないのでインビザラインのほうが安い可能性が高いでしょう。
しかし、ワイヤー矯正に比べて、インビザラインの矯正期間は長くなることが多いです。また、ワイヤー矯正もインビザライン矯正も、治療が延長する可能性は否定できません。
治療が延長した場合、追加で通院費用などが発生するでしょう。インビザラインの場合はマウスピースの追加に費用がかかる場合があるので、必ずインビザラインのほうが安いとはいえません。
口腔内の状況によっても大きく左右されます。歯科医院によって費用の設定も異なるので、治療開始前に歯科医院に確認しましょう。
メリット
インビザラインのメリットは、目立たないことや痛みが少ないこと、取り外しができることです。ワイヤー矯正で感じるデメリットは、インビザラインにはほとんどありません。「矯正治療をしていることを知られたくない」「矯正の痛みが心配」と考える人に、特に支持されています。
ワイヤー矯正のメリットは、適応症例が幅広いことや、治療が比較的早く終わることです。インビザラインが適応できない症例でも、ワイヤー矯正は可能な場合があるでしょう。そのため、今でも多くの人がワイヤー矯正で治療しています。
デメリット
インビザラインのデメリットは、装着時間や交換時期を自己管理しなければならないこと、適応できない症例があること、ワイヤー治療に比べて治療期間が長いことです。
インビザラインは1日20〜22時間装着しなければなりません。両手でしっかりと持って奥歯から装着する必要があります。装着時間が短い場合や、正しく装着できていない場合、計画どおりに歯が動きません。治療が延長する原因となります。
ワイヤー矯正のデメリットは、痛みを感じやすいことや目立つことです。ワイヤー矯正は一度の調整で動かす距離が長いため、痛みを伴いやすいのです。
歯に装着しているブラケットは取り外せないため、周囲に矯正していることが気づかれやすいでしょう。また、ブラケットやワイヤーにプラークや食べかすが溜まりやすく、通常よりも丁寧に口腔ケアを行う必要があります。
通院頻度
インビザラインの通院頻度は2〜3か月に一度です。特に、治療が安定してくると通院頻度が少なくなる傾向があります。ご自身でマウスピースを交換して矯正を進めるので、仕事で忙しい人や遠方から通院している人も負担なく続けられるでしょう。
ワイヤー矯正の通院頻度は、3〜4週間に一度です。ワイヤー矯正の調整は歯科医師が行うため、インビザラインに比べて頻繁に歯科医院に通わなければなりません。ワイヤー矯正の場合、通院頻度を考慮して通いやすい歯科医院を選ぶとよいでしょう。
インビザラインが向いている人
インビザラインが向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 矯正装置が目立つことを避けたい
- 痛みに弱い
- 歯科医院に頻繁に通うことが難しい
- 自己管理ができる
- インビザラインが適応可能な症例である
インビザラインはほとんど目立たず、痛みも少ないことがメリットです。「矯正していることを知られたくない」「特別な記念日を矯正治療中の姿で過ごしたくない」「痛いのは嫌」などの理由で、矯正に踏み切れなかった人も治療できます。
仕事や家事が忙しく、歯科医院に頻繁に通えない人も、負担にならずに通院できるでしょう。
しかし、1日20〜22時間マウスピースを正しく装着する必要があるため、自己管理ができる人でなければ続きません。また、インビザライン治療を希望しても、適応できない可能性があります。
ワイヤー矯正が向いている人
ワイヤー矯正が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 歯並びの乱れが重度である
- 治療を早く終了したい
- 見た目はあまり気にならない
- 自己管理できる自信がない
- 口腔ケアをきちんとできる
歯並びの乱れが重度の場合、インビザラインでは治療できないことがあります。また、同じ症例で比べると、ワイヤー矯正のほうが治療期間が短い場合が多いです。そのため、早く治療を終了したい人にはワイヤー矯正が向いています。
歯にブラケットを装着しても気にならない人は、ワイヤー矯正のデメリットが少なくなるでしょう。「1日20〜22時間マウスピースを装着するのは面倒」と感じる人は、ワイヤー矯正が適しています。
しかし、ブラケットやワイヤーがあることで汚れが付着しやすいため、歯間ブラシやタフトブラシを使ってケアをする必要があります。口腔ケアがきちんとできない場合は、矯正中に虫歯や歯周病になるリスクが高くなるでしょう。
まとめ
インビザラインもワイヤー矯正も、効果的な矯正治療方法です。どちらにもメリット・デメリットがあります。
ご自身の生活スタイルや口腔内の状況を考えて、適した治療方法を決めましょう。特に、歯並びの状況によって適した治療方法が変わります。歯科医師の意見も参考にしながら検討しましょう。
どちらの治療法を選ぶ場合でも、しっかりと説明を聞いてメリット・デメリットを理解することが重要です。矯正治療には高額な費用がかかり、治療期間も長いため、納得したうえで治療を開始しましょう。
すぐに決定するのではなく、必要ならセカンドオピニオンを受けてください。
歯科矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。