こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。
インビザライン矯正をしている期間の食事では、インビザラインの取り扱いも含めて気をつけなければならないことがいくつかあります。インビザラインの装置は薄いため装着感がよく、取り外して食事ができることが特徴です。
しかし、インビザラインのルールを守って正しく取り扱わないと、インビザラインの破損や紛失、変形につながるでしょう。インビザラインが破損や紛失、変形すると、予定どおりに歯列矯正が進まなくなるため注意が必要です。
今回は、インビザライン矯正中の食事において控えたほうがよい飲食物や、食事中のインビザラインの取り扱い方を解説します。インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインの装置を付けたまま食事はできる?
インビザライン矯正中に、取り外すのが面倒だからと装置を付けたまま食事をしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、インビザラインの装置を付けたまま食事はできません。
インビザラインは、薄いポリウレタン製の素材でできており、厚さはたったの0.5mmです。薄い素材であるインビザラインの装置を付けたまま食事すると、咀嚼によってインビザラインが破損する恐れがあります。インビザラインの破損を防ぐためには、食事前にインビザラインを外す必要があります。
また、インビザラインの装置を付けたまま食事をすると、食べ物の一部が挟まる可能性があるでしょう。食べ物が付着したままインビザラインを装着すると、虫歯のリスクが高まります。そのため、食事の際はインビザラインを外さなくてはいけません。
食後は、インビザライン矯正を予定どおり進めるために、すみやかに装着しましょう。外したインビザラインを水で洗浄し、歯磨きをしたあと再装着しなくてはなりません。
インビザライン矯正中に控えたほうがよい飲食物
インビザライン矯正中には、控えたほうがよい飲食物があります。具体的には、以下のとおりです。
糖分を多く含むもの
炭酸飲料やジュース、お菓子など、糖分が多い飲食物は控えてください。インビザライン矯正では透明なマウスピースを1日20〜22時間装着するため、唾液の自浄作用が働きにくく、虫歯のリスクが高まります。
取り外して飲食し、再装着の前に歯磨きを行う場合は飲食してもよいとされていますが、可能であれば控えてください。
硬いもの
インビザライン矯正中は、おせんべいやナッツなどの硬いものは極力避けましょう。
インビザライン矯正中は歯に力を加えているため、歯が敏感な状態です。咀嚼で強い力を加えると、インビザライン矯正に影響が出ることがあります。
予定どおりに矯正を進めるために、インビザライン矯正をしている間の食事は、なるべく歯の負担にならないものを選ぶことが大切です。
歯に挟まりやすいもの
繊維質のものや細かいものなど、歯に挟まりやすい食べ物もなるべく避けましょう。
歯の間には食べかすや汚れが溜まりやすく、磨き残しも生じやすいです。歯磨きで汚れを除去できなかった場合、虫歯や歯周病になるかもしれません。
虫歯や歯周病になると治療を優先するために、矯正を中断する場合があります。食後はしっかりと歯磨きを行い、デンタルフロスなども使用して口内を清潔に保ってください。
粘着性があるもの
餅やキャラメルなど、歯に残りやすい食べ物は避けましょう。
粘着性のある食べ物は糖分が高いお菓子などが多く、虫歯や歯周病の原因になります。粘着性のあるものを食べたあと、歯磨きが不十分だった場合、インビザラインに汚れが付着するかもしれません。
粘着性があるものを食べる際は、汚れが口腔内に残らないように念入りに歯磨きをしましょう。
色素が濃いもの
色素がなく糖分が含まれない水などは、インビザラインを装着したまま飲んでも問題ありません。
しかし、コーヒーや紅茶などの色素が濃い飲み物は、インビザラインを着色する恐れがあるため注意が必要です。色素が濃い飲み物を飲む際は、必ずインビザラインを外しましょう。
熱いもの
インビザラインは熱に弱く、変形しやすい性質があります。コーヒーやお茶、スープなどの熱い飲み物を飲む際は、忘れずに外しましょう。
インビザラインが変形した場合、もとには戻らないため、治療計画が乱れる場合があります。
インビザライン矯正中の食事で気をつけること
インビザライン矯正中の食事で気をつけることは、以下のとおりです。
食事の際はインビザラインを外す
食事の際は、必ずインビザラインを外しましょう。インビザラインは0.5mmと非常に薄いため、食事による咀嚼でも割れます。
柔らかいものを食べる場合でも、破損を避けるためにインビザラインを外してください。
外したインビザラインは必ず専用のケースに入れて保管する
インビザラインを外した際、食後にまた付けるからと、インビザラインをテーブルの隅や床などに置かないでください。インビザラインには専用のケースがあるので、外したら必ずケースに入れる習慣をつけましょう。
インビザラインを外した際のトラブルは非常に多いです。テーブルに置いていたインビザラインの上に物が落下して破損するケースや、床に落ちたインビザラインに気づかず踏んで割るケース、ペットに触られて破損・紛失するケースなどがあります。インビザラインを外した際は必ず専用のケースに入れて、安全な場所で保管してください。
食後は歯磨きをする
食後はしっかりと歯磨きをしましょう。歯磨きをしない、磨き残しが多いなどすると、残った汚れや食べカスが細菌となって繁殖する恐れがあります。
インビザラインは、1日20~22時間という長い時間装着します。汚れが付着したままインビザラインを装着すると、虫歯のリスクが高まるでしょう。食事のたびにきちんと歯磨きをして口腔内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病を防げます。
インビザラインを洗って再装着する
食後しっかりと歯磨きしたら、インビザラインを水で洗って再装着します。インビザラインを洗う際、歯磨き粉を使用することや、お湯で洗うことは避けてください。
歯磨き粉に含まれる研磨剤がインビザラインを傷つける恐れがあります。お湯はインビザラインの変形の原因になるため、使わないでください。
流水で洗ったら、歯と密着するようにしっかりと装着します。奥歯を噛み合わせるとインビザラインが割れる恐れがあるので、必ず手で装着しましょう。
まとめ
インビザライン矯正は、食事の前後に行うインビザラインの取り外しや飲食において気をつけるべき点が多くあります。
ワイヤー矯正と比べると、インビザライン矯正は歯列矯正をしていることが目立たず、取り外しができる点が魅力ですが、熱や衝撃に弱いというデメリットも存在します。取り扱いが非常にデリケートな矯正装置といえるでしょう。特に、破損や紛失、変形などのトラブルには十分に気をつけなければいけません。インビザラインを取り外した際の扱いには、注意してください。
インビザラインを破損・紛失・変形すると、インビザラインの作り直しが必要になるでしょう。作り直しには1〜2週間程度かかるので、矯正治療が大幅に遅れる原因になります。インビザライン矯正において予定どおりに確実に歯を動かすには、インビザラインの破損や紛失は避けなくてはいけません。歯科医師の指示を守って矯正を続けましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。