インビザライン・ファーストのメリットとデメリットを詳しく解説!

マウスピースを装着しようとする男の子

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

「こどもの歯並びが気になる……」「生え変わりの時期でも歯科矯正はできるの?」など、お子さまの歯並びについてお悩みや不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

今回は、生え変わりの時期でも矯正治療が可能な「インビザライン・ファースト」について詳しく解説します。

インビザライン・ファーストとは

顎に手を当てて考える子供

インビザライン・ファーストとは、混合歯列期とよばれる、乳歯と永久歯が混在する時期のお子さま用のマウスピース矯正のことを指します。インビザライン矯正は、主に生え変わりが終了し永久歯が生え揃った時期以降に行う治療とされていました。

しかし、インビザラインシステムの技術の進歩によって、より早い時期である混合歯列期でもインビザラインによる治療が可能になったのです。

インビザライン・ファーストの対象年齢

繋いだ手を掲げる子供たち

小児の歯科矯正治療は、大きく2期にわけられます。1期治療は6~12歳頃の混合歯列期に行う治療、2期治療は12~14歳頃の永久歯が生え揃ったあとに行う治療です。インビザライン・ファーストの対象年齢は6~10歳頃で、1期治療にあたります。

歯の生え変わりの時期は個人差が大きいため、歯科医師が歯の状態を診察して対象かどうかを判断します。また、インビザライン・ファーストの適応外になると、治療を行うことができません。インビザライン・ファーストの適応条件は、以下のとおりです。

  • 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
  • 前歯のうち2歯以上が2/3以上萌出している
  • 少なくとも3/4顎に乳歯または未萌出の永久歯が2歯以上ある

適応年齢であっても、上記の条件にあてはまらないとインビザライン・ファーストを行うことはできません。

インビザライン・ファーストの治療期間

机の上に置かれたカレンダーと緑

インビザライン・ファーストの治療期間は最大で約18か月とされています。

インビザライン・ファーストの治療終了後、永久歯が生え揃うまでは「リテーナー」とよばれる保定装置を使用した、歯並びの後戻りを防ぐ保定期間が必要です。そのあと、永久歯が生え揃った段階で2期治療が必要かどうか判断します。

インビザライン・ファーストのメリット

黒板に書かれたMERITの文字とニッコリマーク

インビザライン・ファーストのメリットを解説します。

取り外し可能でストレスが少ない

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはいつでも取り外すことが可能です。基本的には装着したままですが、食事や歯磨きの際は取り外します。食事や歯磨きをふだんどおり行うことができるため、お子さまへの負担が少ないです。

審美性に優れている

インビザライン・ファーストで用いられるマウスピースは、透明で薄い素材です。そのため、矯正治療をしていることが気づかれにくく、審美性に優れています。「お友達に気づかれたくない」など、お子さまが見た目を気にすることなく矯正治療をすることができるでしょう。

虫歯になりにくい

歯磨きの際にマウスピースを取り外すことができるため、ふだんどおり歯磨きをすることができます。ワイヤー矯正のようにワイヤー部分に食べカスが残る心配もありません。

また、マウスピースは治療が進むと新しいものと交換するため、装具を清潔に保ちやすいです。そのため、ほかの矯正治療と比較して、インビザライン矯正中の虫歯のリスクは低いとされています。

違和感が少ない

インビザライン・ファーストで用いられるマウスピースは、厚さが0.5mm程度しかありません。そのため、装着しているときの違和感や痛みが少ないとされています。また、ワイヤーなどの金属がないため、装具が擦れることによる口内炎などのお口のトラブルも起きにくいです。

制限が少ない

インビザライン・ファーストは、従来のワイヤー矯正などとは違い、金属を使用しません。そのため、転んだり顔をぶつけたりしてもお口の中を傷つける心配がなく、今までどおりの生活を送ることができます。活発なお子さまも安心して矯正治療を受けられるでしょう。

矯正期間を短くできる

インビザライン・ファーストでは、顎を広げることと歯並びを整えることの2つの工程を同時に進めることができます。従来は分けて行われていた工程を同時に行えるため、矯正治療の期間を短くすることが可能になりました。

治療後の歯並びを想像しやすい

インビザライン矯正では、3Dスキャナーを用いて、現在の歯並びだけでなく治療後の歯並びを実際に映像として確認することができます。治療後の歯並びを想像しやすく、お子さまも治療の必要性を理解しやすいでしょう。

指しゃぶりなどの悪い癖を改善できる

マウスピースを装着することで、歯並びが悪くなる原因でもある指しゃぶりや歯ぎしりなど、日常生活の悪い癖を予防することができます。悪い癖の改善は、矯正治療終了後に歯並びが後戻りするのを防ぐことにもつながるのです。

将来の抜歯の可能性が低くなる

インビザライン・ファーストでは、1期治療で顎を広げて歯並びまで整えることができます。従来の矯正治療では、スペースを確保するために抜歯をすることがありました。

しかし、1期治療でスペースの確保と同時に歯並びを整えることが可能なため、将来的に抜歯をする可能性を低減できるのです。

金属アレルギーでも治療できる

インビザライン・ファーストで用いるマウスピースには金属が使用されていません。そのため、金属アレルギーのあるお子さまでも安心して治療することが可能です。

インビザライン・ファーストのデメリット

黒板に書かれたDEMERITの文字と悲しい顔

次に、インビザライン・ファーストのデメリットを解説します。

治療効果に差がでる可能性がある

インビザライン・ファーストのメリットでもある、マウスピースをいつでも外すことができるという点は、デメリットともいえるでしょう。

インビザラインは、1日20〜22時間マウスピースを装着することが推奨されています。お子さまの協力が得られないと装着時間が短くなり、満足な治療効果が得られない場合があります。食事と歯磨きのとき以外は、お子さまがきちんと装着できるよう習慣化することが大切です。

治療できない症例がある

歯並びや骨格など、インビザライン・ファーストの適応外となる症例があります。歯科医師に相談し、適切な矯正治療を選択しましょう。

自由診療のため高額になる

インビザライン・ファーストは自由診療です。そのため、400,000円前後の治療費がかかるとされています。金銭面に不安のある方は、歯科医院に相談するとよいでしょう。分割払いに対応している場合や歯科治療専用のデンタルローンを組める場合があります。

インビザライン・ファーストとほかの矯正法の違い

青空に天秤を掲げる手

インビザライン・ファーストとほかの矯正法との違いを解説します。

「顎を広げる」「歯並びを整える」工程を同時に行える

従来の小児矯正では、顎を広げる工程と歯並びを整える工程は別々に行っていました。1期治療では顎を広げることを目的とし、2期治療で歯並びを細部まで整えるイメージです。

しかし、インビザライン・ファーストでは、1期治療で顎を広げて歯並びまで整えることが可能です。従来の歯科矯正同様、顎を広げることで永久歯がきれいに生え揃うスペースを確保できるため、将来的に歯並びが悪くなることや抜歯をすることを回避できます。

インビザライン・ファーストでは、顎を広げるだけでなく、1期治療の段階で歯並びを細部まできれいに整えられることが従来の歯科矯正と異なる部分です。

2期治療が容易になる

1期治療で、顎を広げるだけでなく歯並びまで整えることが可能なため、2期治療での矯正が容易になりました。

1期治療のみで終了となるお子さまも多くいます。そのため、従来の矯正治療よりも大幅に治療期を短縮することができるでしょう。

まとめ

ボールプールで遊んで笑顔の女の子

インビザライン・ファーストは、マウスピースを装着することで、顎を広げながら歯並びも整えることができる最新の小児歯科矯正治療です。従来のマウスピース矯正よりも、矯正期間や日常生活への負担を減らすことが可能になりました。お子さまの歯並びについて悩んでいる方はぜひ一度、歯科医院に相談してみてください。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。