インビザライン・ファーストの費用はどれくらい?治療期間や注意点も解説!

こどもがマウスピースと歯の模型をもっている

こんにちは。渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」です。

インビザライン・ファーストの費用は、およそ40万円前後です。自費診療のため高額ですが、医療費控除の対象であり費用がおさえられる場合があります。

今回は、インビザライン・ファーストの治療期間や注意点などを解説します。

インビザライン・ファーストとは

透明なマウスピース

インビザライン・ファーストとは、歯の生え変わり時期に行うインビザライン治療です。通常のインビザラインと同様に、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して矯正を進めます。歯の生え変わり時期は顎も発達途中なので、成長に合わせて顎の大きさをコントロールし、歯並びをととのえていく方法がインビザライン・ファーストです。

従来のこどもの歯科矯正は、顎の大きさを広げることが主な目的でした。拡大装置や顎外(がくがい)装置などは、歯並びまでととのえることが難しい特徴があります。そのため、大人になってからも歯列矯正が必要となる場合が多くありました。

インビザライン・ファーストは、顎の大きさを広げるだけでなく、同時に歯並びもととのえられるため、治療期間を短縮でき、結果的に費用もおさえることができます。

インビザライン・ファーストのメリット・デメリット

OKとNGをあらわす積み木

通常のインビザラインと同様に、目立ちにくさや快適さに加え、顎と歯並びを同時に改善できるのがインビザライン・ファーストのメリットです。デメリットは、お子さまにもインビザラインの管理が求められることです。

メリット

インビザライン・ファーストには、従来の矯正方法にはないメリットがたくさんあります。お子さまの負担を軽減するものも多いため、矯正期間中も比較的快適に過ごすことができるでしょう。

矯正装置が目立ちにくい

インビザライン・ファーストは透明な装置なので、ほかの矯正方法に比べて目立ちにくいのがメリットです。大きく口を開けて笑ってもほとんど目立ちません。また、写真を撮っても装着していることが分かりにくいため、将来見返したときにも気にならないでしょう。

口の中を傷つけにくい

従来の矯正装置は金属部品がついていたため、口の中の粘膜や歯茎を傷つけるリスクがありました。

インビザライン・ファーストは、プラスチック素材なので口の中を傷つけにくく、痛くなりにくいメリットがあります。

違和感が少ない

インビザライン・ファーストは歯に密着し、素材も薄く作られているため、慣れると違和感が少なくなります。装着時の不快感はストレスにもつながるため、お子さまの負担が軽減されるでしょう。

取り外しが簡単

マウスピースは、手指を使うだけで簡単に取り外すことができます。最初は難しいかもしれませんが、コツを掴めばお子さまだけでも簡単に脱着できます。

いつもどおりに食事ができる

食事のときはインビザライン・ファーストを外すため、いつもどおり食事をとることができます。矯正装置をつけたままの食事は、食べづらい場合や、食べかすが詰まる場合があるので、食事によるストレスが少なくなるでしょう。

虫歯になりにくい

従来の矯正装置は歯磨きのときもつけたままなので、歯磨きがしづらいデメリットがありました。

しかし、インビザライン・ファーストは、マウスピースを外して歯磨きするため、隅々まで丁寧に磨くことができ、虫歯のリスクを下げることにつながります。

行動に制限がかかりにくい

インビザライン・ファーストの素材はやわらかいため、スポーツなどの運動も今までどおり行うことができます。

従来の装置は、衝撃が加わったときに口の中を傷つける危険性があるため、一部のスポーツはひかえる必要がありました。吹奏楽など楽器を演奏する場合も、インビザライン・ファーストなら邪魔になりにくいので、装着したまま演奏できます。

歯並びをととのえやすい

今までの小児矯正は、顎の大きさを広げることが目的でした。

インビザライン・ファーストは、顎の矯正だけでなく、歯並びの改善にも有効です。顎の調整に加え、同時に歯並びも改善できるのがインビザライン・ファーストの特徴です。

治療期間を短くできる

従来は顎の矯正と歯列の矯正を別で行う必要がありましたが、インビザライン・ファーストは同時に矯正できるため、結果的に治療期間の短縮につながります。

デメリット

インビザライン・ファーストは自己管理が必要な矯正方法であり、すべての症例に対応しているわけではありません。

以下、インビザライン・ファーストのデメリットについて解説します。

装着時間を守る必要がある

インビザライン・ファーストは取り外し可能なので、治療効果は自己管理に左右されやすい矯正方法です。装着時間を守らず、マウスピースを外している時間が長いと、治療が計画どおりに進まなくなることがあります。

インビザライン・ファーストはメリットが多いですが、徹底した自己管理が必要となります。

適応症例が限られている

顎や歯列の状態によっては、インビザライン・ファーストが受けられません。適応できないと判断された場合は、別の矯正方法で治療する必要があります。

インビザライン・ファーストができない症例

両手でバツマークをあらわしている

インビザライン・ファーストができない症例は、重度の出っ歯や受け口などです。噛み合わせの悪さが、歯列ではなく、骨格が原因の場合はマウスピースだけでは治せないことがあります。外科手術が必要となる場合や別の矯正方法と併用する場合があるので、医師に相談してください。

歯並びがガタガタしている「叢生(そうせい)」や歯と歯の間にすき間がある「すきっ歯」などは、インビザライン・ファーストが効果的です。

インビザライン・ファーストは何歳からできる?

笑顔のこども

インビザライン・ファーストは、歯の生え変わりがスタートする、6歳ごろから始められます。インビザライン・ファーストの対象年齢は、歯の生え変わり期間である6〜12歳ごろです。

インビザライン・ファーストの治療期間とながれ

医師と親子が笑顔で会話している

インビザライン・ファーストの治療期間は最大で18か月と決められています。インビザライン・ファーストだけで歯列が改善されなかった場合は、その後も大人と同様の歯科矯正を行う必要があります(2期治療)。

以下に、インビザライン・ファーストの治療のながれをご紹介します。

カウンセリング

インビザライン・ファーストに関する説明を受けます。

分からないことや不安なことがあれば質問しましょう。治療を始めてから混乱や後悔がないよう、カウンセリングの際に疑問点を解消しておくことが大切です。

診察・精密検査

インビザライン・ファーストの治療が可能と判断された場合は、精密検査に移ります。レントゲンやCTなどの画像検査や口内の写真撮影を行います。

治療開始

インビザライン・ファーストが作製されたら、歯科医院に送られます。マウスピースが届いたら、実際に装着して問題がないか確認します。マウスピースの取り扱い方や治療上の注意点などの説明を受け、治療開始です。

すべてのマウスピースを受け取る場合もあれば、通院に合わせて受け取る場合もあり、歯科医院によってスタイルは異なります。

定期通院

マウスピースは歯や顎の動きに合わせて、1〜2週間ごとに新しいものに交換します。

マウスピースの交換だけでなく「治療が順調に進んでいるか」「口の中に問題が発生していないか」なども確認するために、定期的な通院が必要となります。

保定

インビザライン・ファーストでの矯正が終わったら、動かした顎や歯を固定するために保定しなければなりません。専用の装置を一定期間つけて「後戻り」を防止します。

インビザライン・ファーストの費用

費用を計算している

一般的にインビザラインの費用は、400,000円前後です。治療費には、治療前の検査からインビザライン後の保定処置まで含まれていることが多いでしょう。事前のカウンセリングは、無料で行っている医院もあれば、別途5,000〜10,000円程度かかる医院もあります。

健康保険が適用されないため、クリニックによって差があり、特に認定医の場合は費用が高くなる傾向にあります。

インビザライン・ファーストの注意点

注意マーク

インビザライン・ファーストは治療効果を最大にするため、注意すべき点がいくつかあります。

装着時間を守る必要がある

インビザライン・ファーストの装着時間は1日20〜22時間以上です。装着時間が短いと計画どおりに歯や顎が動かないため、満足のいく治療結果にならない可能性があります。

長くつけていることは問題ないので、基本的に食事と歯磨きのとき以外は装着しましょう。

治療期間が限られている

インビザライン・ファーストは、歯の生え変わり時期にしか使用できないため、永久歯が生えていない場合や永久歯が完全に生えそろってしまったら治療が受けられません。検討している場合は、早めに医師に相談しましょう。

2期治療が必要となる場合がある

インビザライン・ファーストは、顎の大きさを広げて歯並びもととのえられる治療法です。

しかし、歯列が完全にととのわない場合もあり、インビザライン・ファースト後に大人と同じ矯正方法で治療を継続しなければならないこともあります。

自費診療のため治療費が高額となる

インビザライン・ファーストは健康保険が適用されないため、治療費の全額を負担する必要があります。

ただし、美容目的ではなく、歯の機能を改善する目的で治療を行う場合は、医療費控除の対象となります。医療費控除とは、治療費が1年のうちに10万円を超えた場合、所得に応じて治療費が一部返還される制度のことです。控除対象となる治療費には交通費も含まれているので、ぜひ活用してください。

まとめ

ポイントを指さす男性

インビザライン・ファーストの費用は、自費診療なので高額です。

しかし、従来の矯正方法にはないメリットがたくさんある矯正方法です。インビザライン・ファーストは、お子さまの負担を軽減し、将来的に治療期間の短縮にもつながります。治療可能な期間が決まっているため、検討している場合はタイミングを逃さないように注意しましょう。また、お金や時間を無駄にしないためには、装着時間を守ってマウスピースのお手入れを怠らないことが大切です。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、渋谷駅・表参道駅から徒歩5分の歯医者「渋谷青山通り歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。